株式会社賈船(COSEN)は4月25日、Nintendo Switch版『パンティパーティー(Panty Party)』を発売した。日本語音声・字幕に対応しており、販売価格は税込1500円となっている(My Nintendo Storeリンク)。
賈船が「平成最後の愛を込めて」発売したという本作は、パンツに変身する能力を手に入れた女子高生が、パンツを愛する「愛の戦士」として邪悪なパンツと闘いパンツ愛を熱く語る、健全極まりないアクションシューティングゲームである。台湾のデベロッパーAnimu Games開発のもと、2017年に『Panty Party』としてPC(Steam)向けに発売された際も、最初から日本語だけ吹替対応という力のこもった作品であった。
パンツ愛を強要する邪悪なパンツから人類を救うために、パンツ仲間を探し、高火力なパンツの力で敵パンツを葬っていく本作は、寄り道することなくパンツネタだけで最後まで突っ走る、明るいナンセンスコメディとなっている。My Nintendo Storeの説明文にデカデカと「注意!!このゲームにエッチなコンテンツはありません!このゲームに出てくるのは可愛くてアホなパンツだけ!」と書かれているように、アダルト要素はなく、CEROレーティングも12才以上対象のBだ。
悪の親玉パンジが望むのは、全てのパンツが平等に愛される世界。パンジに洗脳された者はパンツしか愛せなくなるという。しかしパンツ愛は本来強要されるものではなく、自然と湧き出るもので、人によって好みも違う。そこでパンツに変身する力を得た女子高生の夢理花は、パンツが大好きな愛の戦士たちと共に、パンジの企てを阻止すべく銃弾や魚雷を発射する戦闘パンツとして羽ばたき闘う。
ゲームプレイ自体はオーソドックスな3Dアクションシューティングであり、自パンツの移動・近接攻撃・長距離攻撃・回避・ジャンプ・ダッシュ・情熱(必殺技)といった操作により、ステージ上にいる敵パンツを全滅させることが目的となる。ストーリーモードでは、ステージをクリアするごとに物語が展開し、また次のステージへと移る。
多彩なパンツが用意されており、機動力の高い花柄パンツ、防御力が高く重火器を操る凶暴なくまちゃんパンツなど、それぞれ性能や装備武器が異なるパンツから好みの1枚を選択して闘いに挑む。なお新しいパンツをアンロックする条件として「ノー・デスクリア」や「一定時間内でのクリア」といったチャレンジ要素も盛り込まれている。
Nintendo Switch版では、PC版にはなかった新規コンテンツとして、最大4人の対戦モード、新たな隠しユニット、そしてテーマソングが収録されている。本作の音楽については「パンパンと鳴る音楽は、パンツのリズム」とかねてから説明されていた。新たに収録されたテーマソングのサビでも、「パーパパパーパーパーパー パパパパパパパパパパー」とパンツ愛あふれるリズムが奏でられている。
【UPDATE 2019/04/25 11:22】
歌詞に「パンパン」というワードがないことから、「パンパンリズムが奏でられている」は誤った表現であったため修正。
対戦モードでは、チーム分けにより2対2、1対3でプレイ可能。キャンペーンモードで巡った校庭や商店街、線路沿いといった各種ステージにてバトルを楽しめる。また、カメラ操作に慣れていないプレイヤー向けに、対戦モードのみオートロック(オートエイム)に対応。パーティーゲームとしても手軽に遊べそうだ。なお対戦モード限定の追加パンツが2枚あり、条件を満たしアンロックすることで使えるようになる。
パンツによる笑いを追求した結果、パンツ愛はパンツ単体で成り立つのか、パンツを穿く者がいることが前提となっているのか、深淵そうでやっぱりそうでもない議論へと行きつく『パンティパーティー』。ゴールデンウィーク中にひと笑いしたい方、友達と一緒にサクッと遊べるパンティゲームを探している方は購入を検討してみても良いだろう。