『GTA SA』のCJが『バイオハザード RE:2』Modとして開発中。「Here We Go Again」でネットミーム化したCJの人気が今再沸騰中

『バイオハザード RE:2』に、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス(GTA SA)』の主人公であるCJことカールジョンソンと、天敵であるビッグ・スモークを登場させるModが開発中。その背景には、ネットミームの流行が存在しているかもしれない。

『バイオハザード RE:2』に、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス(GTA SA)』の主人公であるCJことカールジョンソンと、天敵であるビッグ・スモークを登場させるModが開発中だ。BeastGamingHD氏が制作しており、Discordコミュニティで未完成ながら同Modを配っている。

このModを導入すれば、レオンをCJに、タイラントをビッグ・スモークに置き換えることが可能。モデリングが当該キャラクターのものになっているのに加え、『GTA SA』で使われた音声が、対応するシチュエーションによって再生される。攻撃やつかみ、カウンター。どこかへ降りる時やドアを通り抜ける時、誰かが死んだ時など、アクションだけでなくシーンに応じても再生されるという。『GTA SA』の因縁の戦いが、なぜかラクーンシティにて非公式に蘇るというわけだ。

なぜこのタイミングでCJが『バイオハザード RE:2』のModとして登場するのかという点については、最近になって同キャラクターの人気が再沸騰していることが理由として考えられる。CJは『GTA SA』発売時から、無鉄砲で陽気ながら義理堅い人柄が人気を呼んでいた。アクションをおこすたびに声やリアクションを見せることも特徴的で、そうしたCJらしさも今回のModに取り入れられているだろう。

もともと人気あるキャラクターであったが、最近になりCJはネットミームとして人気を再獲得している。CJの後ろ姿と「Ah Shit, Here We Go Again(クソッ、またかよ)」というテキストが表示されているgifアニメもしくは画像を、見たことある方もいるのではないだろうか。これは『GTA SA』のワンシーン。冒頭でロスサントスに帰ってきたCJが警察官に捕まってしまい、冤罪をかけられお金とバッグを奪われた後、バラスの縄張りのど真ん中に降ろされてしまう。そこで、途方に暮れたCJが「Ah Shit, Here We Go Again」と漏らすわけだ。母親を失い地元に帰ってどん底の状態のCJの、数々の武勇伝はここから始まっていく。

このシーンの直後にゲームがCJを操作できるようになるほか、夕日に向かって歩く粋な演出もあってか、この場面を覚えている人も多いだろう。自由度が高く現在でも親しまれる『GTA SA』とCJの物語の始まりともいえるシーンということもあり、単純に人気が高い場面である。また「Ah Shit, Here We Go Again(クソッ、またかよ)」というセリフ自体が便利であることも関係しているだろう。苛立った時ややり直しの時、さらには同じことを繰り返しているという煽りのニュアンスでも使用することができる。フラストレーションが溜まった時や試行錯誤した時など数多くのシーンで使える、とにかく汎用性の高い言葉だ。使い勝手の良さも相まってか、さまざまな場所で用いられていた。

そして今年4月にTwitterユーザーChaotic氏が、クロマキー合成にも適した緑背景の素材を公開。「Ah Shit, Here We Go Again」の台詞と背中が映るCJはそのままに、背景をほかのオブジェクトにコラージュした画像が大量投下されるようになり、結果的に元ネタも含めて使えるようになり、一躍ネットミームと化した。

なお、『バイオハザード RE:2』のCJのModには「Ah Shit, Here We Go Again」のセリフは今のところ用意されていないようだ。氏がこのネットミームを意識してModを作ったかは定かではないが、とにかくCJ自体の人気が高まっており、数々のメディアにModが取り上げられている。ネットミームは流行り廃りのサイクルが短いが、CJというキャラクター自体の人気もあり、今後も定期的に使われるミームになりそうだ。

https://twitter.com/RolandChief1/status/1116480467350507520

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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