PS4『スパイダーマン』にて、まだ誰も気付いていなかった細かい小ネタが明かされる。難易度高め

 

Insomniac Gamesのシニア・エンジンプログラマーであるElan Ruskin氏は4月20日、PS4『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』における小ネタ(イースターエッグ)を公開した。Kotakuなどがその詳細を報じている。同作は、「スパイダーマン」関連作品や「マーベル」作品に関連した小ネタが大量に仕込まれており(GameRader)、たとえば国内向けには東映版「スパイダーマン」に関するフレーズが仕込まれている

数々のイースターエッグがユーザーによって確認されてきたが、どうやらまだ発見されていない小ネタがあったようだ。さかのぼること昨年11月、Ruskin氏は帽子をかぶった男性が映るスクリーンショットを投稿し、「彼らに仕込んだイースターエッグに気付いた人はいるかな?」と示唆していたが、当時は誰も正解できていなかった。そして時は経ち今年4月20日、この男にまつわる小ネタが明かされた。

結論からいうと、そのイースターエッグとは「この帽子の男たちが土曜日には働いていない」というもの。この土曜日とは、現実世界の土曜日(PS4の時計参照)を指す。どういうことかと説明すると、この男がかぶっていたつばのない帽子は、キッパーと呼ばれるユダヤ教の民族衣装なのだ。この帽子をかぶっている男はつまり、ユダヤ教信徒である。そしてユダヤ教には安息日(サバト)なる日が存在する。7日を1週とする時の最後の日とされる「土曜日」は聖なる日として休まなければいけないという、安息日という文化がある(ミルトス)。

彼らは土曜日には『スパイダーマン』には現れない。つまり、同作に登場するユダヤ教徒もまた、この安息日を全うしていたというわけだ。ゲーム内の通行NPCが特定の曜日のみ登場しないというのは、発見するにはかなり難易度の高い小ネタ。しかし一方で、こうした細かいネタが仕込まれているという点は『スパイダーマン』がいかに作り込まれたゲームであるかを再確認させるだろう。

なお『スパイダーマン』に仕込まれた小ネタといえば、金融街北西にカップルのプロポーズの文言がつづられた看板が存在する(詳細記事)。このカップルは、ゲーム発売前に破局を迎えており、物悲しい看板として認識されていた。こちらの看板の文言はのちに変更されることが示唆されていたが、バージョン1.15時点では「Maddie, will you marry me?」の言葉はそのままである。