『XIII サーティーン 〜大統領を殺した男〜』リメイク版発表。人気グラフィックノベル原作のFPSが今年11月に再登場
フランスのゲームパブリッシャーMicroïdsは4月18日、マルタ共和国のデベロッパーPlayMagic開発のもと、『XIII』のリメイク版を発売することを発表した。『XIII』は同名のグラフィックノベルを原作とした2003年海外発売のFPSである。Ubisoftより販売された本作は、原作人気が後押しし、欧州にて好売上を記録した。国内ではPC日本語版および、『XIIIサーティーン〜大統領を殺した男〜』として2004年にPlayStation 2/Xbox版が発売されている。
『XIII』では、原作となるグラフィックノベルの1~5冊目をベースにした物語が描かれる。主人公は米国大統領暗殺の疑いにより追われる身となった、記憶喪失の男XIII(サーティーン)。何も覚えていない状態で砂浜に打ち上げられていたXIIIに残された手がかりは、鎖骨付近に彫られた「XIII」というタトゥーと貸金庫のカギのみ。計34レベルのシングルプレイ・キャンペーンを通じて、自分は一体何者なのか、真実を追うことになる。そして戦いを続けるうちに、「THE XX」と呼ばれる謎の組織が関わる大きな陰謀に巻き込まれていく。
オリジナル版は、原作と親和性のあるトゥーンレンダリング技術を用いたコミック調のグラフィック、コマ割りカットインや効果音を表す文字といったコミック風の演出、さらには原作に支えられた力強い物語が評価されていた。ゲームプレイとしては、潜入任務を交えつつ銃撃戦が繰り広げられる。なおオリジナル版においては、主人公の声は「X-ファイル」のフォックス・モルダー役で知られるデイヴィッド・ドゥカヴニーが演じていた。
リメイク版の発表にあたりMicroïdsのプロダクションを統括するFrançois Coulon氏は、「現在のゲーム市場では、このようなユニークかつ物語主導のFPS体験が不足しています。そのため、本作を再訪するという案は自然と浮かんできました」と述べ、最善のグラフィックとアニメーションとともに、『XIII』の引き込まれるような物語を新世代のプレイヤーに届けることを目指すと語っている。
また開発を担当するPlayMagicは、オリジナル版のビジュアルテイストやプレイ感覚を残しつつ、グラフィック、サウンド、アニメーションの現代化を目指すと話している。ゲームプレイ部分についても改良し、現代化を図るという。現時点で公開されている情報は限られているが、近日中にリメイク版に関する続報を発信していくとのことだ。
リメイク版『XIII』は2019年11月13日、PC/Macおよび海外PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch向けに発売予定。コンソール版はパッケージとダウンロード両方での発売が計画されている。