中国のゲームスタジオGamera Gameは本日4月19日、『纸人:第一章/Paper Dolls: Original』をSteamにて発売した。価格は1730円。なお、スペシャルプロモーションとして、4月27日までは10%オフの1557円で購入が可能。本作はうつ病になってしまった主人公”楊明遠”が、車の運転中、事故に見舞われる。後に、アジアのとある不気味な館で目を覚まし、行方不明となった娘を探し彷徨うといった内容のホラーADVである。
本作は過去にVR向けホラーゲームとして『Paper Dolls VR』といったタイトルで、昨年5月にSteamにてリリースされた。また、今年の2月にはPSVR向けに『帋人形(カミニンギョウ)』という国内向けタイトルでもリリースされており、こちらには非VRモードも搭載されている。本作は、前述したPC向けの作品『Paper Dolls VR』をPC向けに改めて非VR版として再構築した、いわゆるオリジナル版としてリリースされた形となる。日本語音声が追加され、国内プレイヤーにとって、よりプレイしやすい環境となった。ただし、ゲーム本編に関しては、VR向けにリリースされた過去作品と同一内容であることは留意されたい。
Steam/PSVR版向けに公開されたトレイラー
本作の特徴として、神秘的な雰囲気を醸し出し、かつ不気味さを併せ持つリアルなグラフィック表現が挙げられる。グラフィックの制作には、ゲームエンジンUnreal Engine 4が用いられており、謎に満ちたストーリーと相まって、独自の魅力を創出している。また、アジアンテイストならではの要素が随所に散りばめられており、中国語が記載されている古びた看板、呪いの人形など、清朝末期に建築された館という舞台背景を活かしたオブジェクトが多数配置されている。
基本的には鍵や、屋敷の地図といった館内に配置されているアイテムを駆使し、謎解きを進めていくことになるが、館に潜む異形の存在がプレイヤーへ襲いかかることもある。プレイヤー側に用意される対抗手段がかなり少ないため、敵に見つからないよう、押入れや物陰に隠れつつ慎重に探索をおこなうことも重要となる。また、敵との戦闘時にQTEが発生する場合があり、緊張感と恐怖感が常にプレイヤーへ付きまとうこととなる。
本作には、難易度が普通にあたる通常モード以外にも、入手できる回復アイテムの量が増加する簡単モードや、敵からの攻撃頻度が高くなり、アイテムが少なくなる最高難易度の悪夢モードが用意されている。また、館内に隠された日記を見つけることで、収集率を上げるといったやり込み要素も存在する。
なお、今作のタイトルには“第一章”と記載されているため、今後、恐らくエピソード形式で続編がリリースされていく可能性が高いと予想されるが、現段階では続編に関しての正式な情報は明かされていない。しかし、本作の開発を手掛けるBeijing Litchi Culture Mediaは、中国内では政府の方針でホラーゲームが発売できないが、それでも自分達はホラーゲームの開発に挑戦したくて国外向けに作っていると意気込んでいる。公式からのさらなる情報を待ちたい。