元プロボクサーのマイク・タイソンが、任天堂に対し突然不快感示す

元プロボクサーであるマイク・タイソン氏が、突然任天堂に対して不快感を示しているようだ。氏は4月5日にTwitterにて日本の任天堂アカウントにリプライをつけ「オレのノックアウトあってこその『パンチアウト!!』だぞ。おかしいんじゃないか。 」と投稿している。

元プロボクサーであるマイク・タイソン氏が、突然任天堂に対して不快感を示しているようだ。Go Nintendoなどがその詳細を報じている。タイソン氏は4月5日にTwitterにて日本の任天堂アカウントにメンションをつけ「任天堂がオレに断りを入れずに、新しい『パンチアウト!!』を作っていると聞いた。オレのノックアウトあってこその『パンチアウト!!』だぞ。おかしいんじゃないか。 」と投稿している。

『パンチアウト!!』といえば、『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』の4月分として配信される予定があることが先日明かされていた。『パンチアウト!!』は1983年にアーケードゲームとして展開されたのち、ファミリーコンピュータ向けに移植。1987年にゲーム大会の賞品として配布され、後に製品版が発売された。製品版については前出のマイク・タイソン氏とタイアップした『マイクタイソン・パンチアウト!!』として販売されていたが、ライセンスの問題やタイソン氏の不祥事の問題が影響してか、タイソン氏が登場しないバージョンが再販され、バーチャルコンソールで配信されたものもタイソン氏のいないバージョンを準拠している。

マイク・タイソン氏とのライセンス契約は1990年で切れているとされており、Nintendo Switch Online加入者向けサービス『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のタイトルとして配信される『パンチアウト!!』もおそらく、タイソン氏がいないバージョンなのだろう。氏は実は任天堂に不快感を示す少し前に「Mr. Dream(タイソン氏にかわるボス)だと?『パンチアウト!!』と聞いて思い浮かぶのは誰かみんな言ってやれ!」と米任天堂にTwitterのメンションをつけながら発言していた。

『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』のタイトルとして、タイソン氏のいない『パンチアウト!!』が配信される。それを認識していたはずが、その55分後に突如として冒頭に述べたように任天堂が「新しい『パンチアウト!!』」を開発しているとして不快感を示した。任天堂は初代『パンチアウト!!』の発売後も同フランチャイズを展開しており、アーケードおよびスーパーファミコン向けに『スーパーパンチアウト!!』が発売されたほか、Wii向けにはリメイクに近しい形で『パンチアウト!!』が発売されている。新作は定期的に作られており、もちろんマイク・タイソン氏は登場していない。

突如『パンチアウト!!』の新作が作られていると発言し、怒った経緯は実に謎に包まれている。『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』の『パンチアウト!!』を新作だと勘違いしたという可能性があるほか、任天堂が新作『パンチアウト』を開発しておりそれをリークしたという指摘もあるが、現実味のない憶測だと言わざるを得ない。

『スマブラSP』にもリトルマックをはじめキャラなどが登場する『パンチアウト!!』

苛立つタイソン氏とは裏腹に、同氏が『パンチアウト!!』に反応していることをからかうTwitterユーザーも多数おり、リプライ欄は楽しげな雰囲気になっている。かつてはテレビ番組にて、恥ずかしながらも「マイク・タイソンが『マイクタイソン・パンチアウト!!』の(ゲーム内の)マイク・タイソンに立ち向かう」という企画にノリノリでのっていたように、少なからず『パンチアウト!!』に思い入れがある素振りを見せるタイソン氏。意図はまったく不明ながら、その愛があふれでた言動だといえるかもしれない。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

記事本文: 5197