『They Are Billions』6月に正式リリースへ。ゾンビに支配された世界で人類再建を図るキャンペーンモードの情報公開
Numantian Gamesは4月3日、『They Are Billions』にて2019年6月の正式リリース時に実装される予定のキャンペーンモードに関する情報を公開した。本作は2017年12月にSteamでの早期アクセス販売が開始された、シングルプレイ向けの拠点防衛リアルタイムストラテジーゲーム。数十億体ものゾンビが彷徨するスチームパンク風の終末世界にて、残されたわずかな生存者たちが人類最後のコロニー建設に挑む。最大2万体のゾンビが画面を覆いつくす様は圧巻で、中途半端な防衛網ではコロニーを死守しきれない。極限状態での生き残りをかけた戦いを続けるストラテジーゲームとして高評価を得ており、売れ行きも順調だ。2018年1月には日本語にも対応している。
現時点で実装されているのは、地形・天候・感染者数がランダム化されたマップにて、目標日数間コロニーを守りきることが目的のサバイバルモード。労働者の供給や食料・エネルギーの生産量を管理しながら、居住施設や資源生産施設を建設し、防壁を拡大していく。防壁を守るための設備や傭兵を準備することも重要。だが次第に食料や資源の消費量が増えていくため、それを上回る速度でコロニーを拡大していかなければならない。すると防衛地点が増え、兵力の配置がより重要になり、より多くの脅威にさらされるようになる。人口増加と領土拡大のサイクルを繰り返しながら、危険地帯へと赴いていくのだ。一定日数ごとに訪れるゾンビの襲撃に押し込まれ、コロニーへの侵入を許してしまうと、雪だるま式に感染者数が増加していく。そうして築き上げた要塞が一瞬で崩壊していく様も圧巻である。
※2017年5月に公開されたトレイラー
今年6月配信予定のキャンペーンモードでは、人類再建を目指す長編ストーリーを体験できる。キャンペーンモードの舞台となるのは、ゾンビパンデミックによる文明崩壊から200年が経過した23世紀の世界。人類に残された街はたったひとつ、「エンパイアシティ」のみであった。リーダーのQuintus Craneによって、隕石のクレーター内に築きあげられたこの街は、防壁がわりのクレーターに守られ成長していった。Quintusの次なる目標は、人類の生活拠点をクレーターの外にまで拡大すること。そこでプレイヤーはQuintusに任命された司令官として、感染者たちから再び領土を取り戻すため人類最後の軍の指揮を執る。本作にはワールドマップが搭載されており、進軍するにつれて徐々に周囲の様子や次なる目的地が明らかとなってくる。
各ミッションには、それぞれ異なる目標・報酬・難易度(5段階)が設定される。実際の難易度はコロニーの発展状況(研究開発した技術)やプレイスタイルによっても変動するという。これらの事前情報を踏まえて、次にどのミッションに挑むのか計画を立てていくのだ。なお難易度はキャンペーン中いつでも変更可能。ゲームプレイは『They Are Billions』らしさを保持しており、何十億もの感染者に征服された世界での生存劇を、プレイヤー各自の戦術・戦略をもとに展開していくことになる。
チュートリアルに関しては、UIの工夫などにより、遊んでいく中で自然とゲームの仕組みを理解できるような設計にしたいというのが開発元の考えであり、ひとつひとつ時間をかけて順番に説明していくガイドのようなものは避けたいと述べている。ただ、そうはいっても現在実装されているサバイバルモードはRTS初心者にとってはかなり高難度のものであることは認識しているようで、キャンペーンモードの序盤では、ゲームの基礎に関する情報をメッセージとして表示していくという。開発当初の予定では、キャンペーンモードを遊んでからサバイバルモードに挑むという順番でプレイしてもらうことを想定していたそうで、キャンペーンモードではサバイバルモードよりも丁寧に、より段階を踏んでゲームの仕組みを理解できるようになっているとのことだ。
またサバイバルモードにあるパーマデス制度に関しては、ミッション内でのみ適用される。ミッションに失敗してもキャンペーン自体が最初からやり直しになるわけではなく、ワールドマップに戻され、最初からミッションをやり直すか、別のミッションに挑むか選択することになる。キャンペーンは40~60時間相当(50ミッション)の長さであるため、キャンペーン自体をやり直しというのは、さすがに酷だと感じたようだ。とはいえ、ペナルティなく何度でもミッションをやり直せるのであれば緊張感が薄まる。そのため、ミッションスコアの減点といった、ミッションに失敗する代償はしっかりと用意されるという。キャンペーンのスコアを競うリーダーボードも実装される予定だ。
キャンペーンモードは当初2018年春実装予定であったが、想定よりも時間がかかっており、現在の開発状況は約75%。シネマティックシーン、ボイスオーバー、翻訳などに時間を要している状況とのことだ。なおキャンペーンモード実装時には、サバイバルモードにも新しいエリア、ユニット、建設物などが追加される。
『They Are Billions』はSteamにて早期アクセス販売中(日本語対応有り)。4月9日までは10%オフのセールを実施中で、通常価格2570円のところ2313円で購入可能。キャンペーンモードは2019年6月の正式リリース時に実装される。