エイプリルフールの非公式の架空ゲーム『Splatoon Island』映像が素敵。イカたちの楽園リゾート描く

4月1日といえば、エイプリルフール。そんなエイプリルフールのジョークとして生まれた架空ゲーム『Splatoon Island』の映像が公開され、海外任天堂コミュニティの注目を集めている。

4月1日といえば、エイプリルフール。日本ではもう4月2日となってしまったが、欧米では時差の関係で昨日夜からエイプリルフールのジョークが盛んになっている。そんなエイプリルフールのジョークとして生まれた架空ゲーム『Splatoon Island』の映像が公開され、海外任天堂コミュニティの注目を集めている。

『Splatoon Island』は、iOSおよびAndroid向けの架空のジョークゲーム。実在せず、リリースされることもないが、その映像のクオリティがやたらと高い。この架空ゲームの舞台は、本土からは少し離れた島。どうやらこの島はリゾート地のようだ。イカの子供たちがナワバリバトルをする傍ら、大人のイカたちが羽休めするような場所なのだという。

このリゾートでは、見下ろし視点でプレイヤーとなるインクリングを操作しうろつく。ショップでは水着を購入しきせかえもできるようだ。アクティビティとしてはボールを投げつけ合うミニゲームやボートを塗り合うミニゲームも登場。水着を着たシオカラーズも姿を見せるなど、『スプラトゥーン』の世界をうまくリゾートに落とし込んでいる印象だ。インクリングが水が苦手であるという設定も、もちろん生かされている。

この楽園は、昼だけでなく夜のビジュアルも用意されており、日が落ちてからも遊ぶイカたちのかわいらしい姿も確認できる。最後には、ボーイがガールにプロポーズをし口づけするというほんのり甘い粋なシーンが映し出され、映像は終わる。繰り返し述べるように、本作はエイプリルフールのジョーク。配信日は3020年4月初頭で、DLC「Octo Island」と記されているが、これももちろん嘘である。

ジョークとはいえ、非常に優れた映像であるがゆえに注目を集めているようだ。『スプラトゥーン』の世界をうまくリゾートに落とし込んでおり、それでいて“ありそうな”ゲームプレイやミニゲームを再現。ロゴからモデリングまで、丁寧に原作をなぞっている。2分20秒の映像であるが、情報密度は極めて高く、シリーズファンに遊んでみたいと思わせる魅力を持っているだろう。

実はこの映像を作ったMike Inel氏は“パロディ制作のプロ”だ。「アドベンチャータイム」を3Dにする映像を製作したり、「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」のファンメイド映像をつくったり、もし「ズートピア」がアニメだったらというテーマで映像を製作したり。2Dも3Dも得意とするプロのアーティストである。昨年にも『スプラトゥーン2』を題材にしたアニメーションを製作しており、すでにその愛を爆発させていたが、エイプリルフールは思い切ってパロディゲームの映像を作り出したようだ。

「塗り」というシステムでシューターの新たな可能性を生み出した『スプラトゥーン』シリーズは、システム面だけでなく世界観でも数多くのファンを魅了していることを感じさせる。発売されて1年半が経過する現在もなお日本を中心に遊ばれ続けており、こうしたスピオンオフの発売も期待されているかもしれない。

なお『スプラトゥーン2』においては、4月19日17時より特別仕様の世界合同の春祭り「Spring Fest」が開催される。ハイカラスクエアも春模様になるようなので、アップデートも終わりに近付きつつある『スプラトゥーン2』を改めて遊んでみるといいだろう。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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