『R-TYPE FINAL2』PS4向けに発表。今だから作れる『R-TYPE』を目指しクラウドファンディングを計画

株式会社グランゼーラは4月1日、横スクロールシューティングゲーム『R-TYPE FINAL2』をPlayStation 4向けに発表した。本作は、アイレムが制作し2003年にPS2向けに発売された『R-TYPE FINAL』の続編だ。

株式会社グランゼーラは4月1日、横スクロールシューティングゲーム『R-TYPE FINAL2』をPlayStation 4向けに発表した。本作は、アイレムが制作し2003年にPS2向けに発売された『R-TYPE FINAL』の続編だ。グランゼーラは、アイレムから独立したスタッフらが2011年に設立。今回の発表の中で同社は、『R-TYPE』シリーズの最新作をグランゼーラにて世に出すべく計画を始めたとしている。

『R-TYPE』シリーズは、フォースや波動砲、複数種のレーザーといったシステムや、巨大戦艦など多くの特色あるステージ、機械と生物を組み合わせた世界観などを特徴とする、横スクロールシューティングを代表する作品のひとつだ。『R-TYPE FINAL』には、シリーズ作品などから膨大な数の機体が勢揃いし、当時シリーズの最終作として発売された。

『R-TYPE FINAL2』では「今だから作れるR-TYPEを!」をキーワードにしており、従来のゲーム性はそのままに新たな要素を加えていくようだ。公開された映像では、グラフィック面のパワーアップが確認でき、特に敵の破壊表現には徹底的にこだわるとしている。また、16:9の横長画面を活かしたステージは、プレイヤーの機体だけでなくステージも進化。ステージは腐敗した生物に支配されており、敵の死骸から新たな敵が生成され、プレイを重ねるほどに強力な敵が生み出されていくという。ステージは本作の発売後も追加していく予定とのこと。

プレイヤー機体は、これまでのシリーズ作から数十機登場予定。公式サイトでは、「R-9A アロー・ヘッド」「R-9D シューティング・スター」「R-9W ワイズマン」「R-13A ケルベロス」の4機体が紹介されている。それぞれ性能が異なるほか、フォースや波動砲のバリエーションや表現も充実させ、カラーリングやデカールも自由に変えられるようになるという。

また、ゲームはプレイヤーの実力に応じて難易度が自動的に調整されるため、横スクロールシューティング初心者でも楽しめる。一方で、絶妙なプレイには高い難易度の設定を用意。スコアが爆発的にアップし、スコアアタックのやりごたえをもたらすとのことで、上級者のやり込みにも対応するようだ。

開発元グランゼーラでは、この『R-TYPE FINAL2』制作プロジェクトを「Project R」と呼んでおり、今後R-TYPEファンに協力を呼びかけるクラウドファンディングをおこなう計画があるとしている。続報は5月頃に予定しているとのこと。

今回の『R-TYPE FINAL2』の発表は、ファンの間で大きな反響を呼んでいるようだが、本日が4月1日であることから、正式な発表なのかどうか戸惑う声も多く聞かれる。グランゼーラもかつてのアイレムも、エイプリルフールのイベントを積極的におこなうメーカーとして知られる。一方で、グランゼーラは2015年以降イベントをおこなっていないため、どちらに受け取って良いのか迷うのだろう。

ちなみに、本作の公式サイトでは『R-TYPE FINAL2』の発表を記念したTシャツ販売が案内されており(本稿執筆時点ですでにすべて売り切れ)、こちらには「注意:Tシャツの販売は、エイプリルフールではありません。購入の際はご注意ください」との記載がある。実際に決済が発生することから注意を促したものと思われるが、では『R-TYPE FINAL2』の方はエイプリルフールネタなのだろうかと読めなくはない。真相はエイプリルフール明けの明日、あるいは続報のある5月には判明するだろう。
【UPDATE 2019/4/2 10:00】

株式会社グランゼーラのチーフクリエイター九条一馬氏は4月1日、同社は「今年もエイプリルフールイベントができませんでした」「現在進めておりますゲームの開発に邁進してまいります」とツイート。『R-TYPE FINAL2』はエイプリルフールのジョークではなく、実際に開発をおこなっていることを強く示唆した。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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