『Hell Let Loose』6月6日にSteam早期アクセス販売開始へ。50対50の大規模戦に挑む第二次世界大戦FPS

第二次世界大戦FPS『Hell Let Loose』のSteam早期アクセス販売が6月6日に開始される。『Hell Let Loose』は50対50の大規模戦を醍醐味としたリアル志向のFPS。士官、歩兵、偵察隊、衛生兵など、それぞれの役割に応じて戦いに貢献していく。

ゲームパブリッシャーのTeam17は3月29日、『Hell Let Loose』のSteam早期アクセス販売を2019年6月6日に開始することを発表した。公式サイトでは予約受け付けが開始されている。同作はオーストラリアに拠点を置くBlack Matterが開発中の一人称視点ミリタリーシューター。第二次世界大戦を題材とした50対50の大規模戦を醍醐味としている。

本作はリアル志向の第二次世界大戦FPSとなっており、衛星写真や当時の資料をもとに1:1スケールの戦場や車両、武器などが再現されている。臨場感溢れるマップで繰り広げられる50対50の戦闘に参加し、チーム一丸となって勝利を目指すのだ。ただひたすらキルデス比を求めるようなマルチプレイFPSではなく、戦争という混沌のなかでチームメイトとしっかり連携しながら、戦略的拠点を押さえて戦局を変えていかねばならない。

ゲームはクラス制となっており、歩兵、偵察、装甲部隊などの14種類のクラスから選択して、それぞれの役割に沿って行動する。士官としてスポーン地点を作成したり、偵察兵として要注意人物を抹殺したり、砲兵隊員として制圧射撃を進めたり、衛生兵として負傷した兵士を治療したり。前線での戦闘だけでなく兵站線の構築から駐屯地の建設まで、貢献の仕方はひとつではない。

チームワークを発揮して拠点を制圧すると、リスポーン地点の作成や、軍需物資による砲撃・機銃掃射・爆撃の使用、各種車両の呼び出しに必要なリソースが生成されるようになる。それらを有効活用して、次に攻めるべき拠点を決めてさらに進軍する。拠点制圧と拠点防衛、大局的な視点から攻めと守りのバランスを考えねばならない。武器の挙動や特性もリアル志向で、クロスヘアはなく、銃のジャミングやバレルのオーバーヒートといった細かいところまで再現しているという。

公式サイトで予約販売されているのは、3090円の「Soldier Pack」と16686円の「Unit Pack」の2種類。「Soldier Pack」には製品版のゲームキーとは別途、早期アクセスが開始される前に3回実施されるベータテストへのアクセス権が付いてくる(本人+フレンド2人分の計3個)。最初のベータテストは4月5日に開幕する予定だ。そのほか予約限定特典として複数の装飾アイテムが同梱される。「Unit Pack」は製品版とベータテスト用のゲームキーがそれぞれ6個セットになっている。ベータテストではまず、フランス北部の「サン・マリー・デュモン」マップにてD-Dayにおける米国第101空挺師団とドイツ国防軍の攻防戦を体験できるほか、1944年の冬に繰り広げられたヒュルトゲンの森の戦いにも参加できる。

近年発売された50対50の第二次世界大戦FPSとしては『Fog of War』、また昨年Steamで配信が開始された40対40対戦(最終的には50対50対応を目指している)の『Post Scriptum』などが存在する。『Hell Let Loose』とコンセプトや価格帯の近い『Post Scriptum』との差別化具合など、実際のプレイフィールが気になるところだ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

記事本文: 1953