『Her Story』の精神的続編『Telling Lies』初トレイラー公開。96の小さな嘘と1つ大きな嘘が隠された推理ADV、日本語対応予定あり
ゲームパブリッシャーのAnnapurna Interactiveは3月27日、『Telling Lies』の初トレイラーを公開した。本作は『Her Story』で一躍有名となったSam Barlow氏が手がける最新作。2017年に『Her Story』の精神的続編として脚本を執筆中である旨が公表されていた。4人のメインキャラクター、複数のロケーション、無数の録画映像、そして「96の小さな嘘と1つの大きな嘘」を通じて、一本の政治スリラーが展開されていく。発売時期は2019年となっており、すでにSteamストアページがオープンしている(Windows/Mac対応、日本語字幕・インターフェイス対応表記有り)。
前作『Her Story』は2015年6月にリリースされた推理アドベンチャーゲーム。プレイヤーは警察のデータベースに保存されている事情聴取映像を調べていくことで、1994年のイギリスで起きた失踪事件に関する真相に迫っていく。行方不明となった男性の妻とされる女性の事情聴取映像は複数のビデオクリップに分割されている。動画内に散らばるキーワードをもとにデータベースのアーカイブを検索し、そのキーワードと関連する新しいビデオクリップを見つけ出し、新たな情報を入手するという流れとなっていた。その独自のゲームプレイや、事情聴取を受けた女性を演じたViva Seifert氏の演技が高く評価され、2015年にはIGFやGDCなどでさまざまなアワードを受賞した。
新作『Telling Lies』では、盗み出された NSA(アメリカ国家安全保障局)のデータベースが入ったノートPCを調べることになる。データベースには4人の人物の、2年間にわたるプライベートな生活を秘密裏に録画した映像が無数に保存されている。映像には嘘が混ざっており、複数の映像を丹念に調べ上げることで、どの発言が真実で、どの発言が嘘なのか見抜いていくことになる。そして次第に4人の物語が結びついていく。『Her Story』のように、検索ワードを入力してデータベースから新しい映像を掘り起こし、ストーリーの全貌を明らかにしていく形式になる。ストアページには「何が真実なのかはあなた次第」との記載も見られることから、どの部分が真実で、どの部分が嘘だと捉えるかによって解釈が変わってくるのかもしれない。
公開されたトレイラーにも映っているメインキャラクターたちを演じるのは、Logan Marshall-Green氏、Alexandra Shipp氏、 Kerry Bishé氏、そしてAngela Sarafyan氏の4人である。なお作者であるBarlow氏が海外メディアPolygonに回答したところによると、『Telling Lies』の規模は『Her Story』の4~5倍。発売時期は未定だが、今年の夏に発売したいと考えているという。