『マインクラフト』の、とあるサーバーの運営者が死去。ハブエリアに追悼と感謝の言葉を綴る看板が無数に立てられる

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PC版『マインクラフト』の、とあるサーバーのハブエリアの光景がRedditなどで話題となっている。その場所は、テーマ別に複数のサーバーを抱えるEmenbee Realms。かつてはおよそ100万人のユニークユーザーと1500人の同時接続プレイヤーを集め、全世界でトップ10にランクインするほどの人気サーバーだったが、現在は稼働していない。運営者が亡くなってしまったからだ。そしてEmenbee Realmsのハブエリアには、そのことを知った所縁のあるプレイヤーたちが立てた、メッセージ入りの看板で溢れることとなった。

Emenbee Realmsを運営していたのは、Pendar2ことBryan Heffernan氏だ。同氏が15歳だった2011年10月にサバイバル用のサーバーを立てたことが始まりで、やがて最大10種類以上のサーバーを抱えるまでに成長。前述したように、多くのプレイヤーが集う場所となった。その後もHeffernan氏は、アメリカのレンセラー工科大学でコンピュータサイエンスを学ぶ傍、Emenbee Realmsの運営を続けていたが、ここ数年は活動が見られなくなることが多くなっていた。プレイヤーたちからは、Heffernan氏はもうEmenbee Realmsの運営を諦めたものと思われていたが、実際は癌を患い闘病生活を送っていたのだという。Emenbee Realmsのモデレーターが明かしている

Heffernan氏は、数か月にわたる化学療法と手術をおこない、一時は完治したと思われたものの昨年末に再発。そして今年3月15日、2年にわたる闘病の末にHeffernan氏はこの世を去った。前出のモデレーターは、Emenbee Realmsの運営を通じてHeffernan氏とは数年の付き合いがあり、もともと経験が少なかったところから高めていった開発力や、Emenbee Realmsを人気サーバーに押し上げていったHeffernan氏の才能を賞賛。共に過ごした日々は、人生の中でも最高の時間だったと振り返る。

『マインクラフト』プレイヤーによって、Emenbee Realmsのハブエリアに立てられた無数の看板には、Heffernan氏を追悼する言葉と共に、稼働当時の楽しい思い出の数々、そしてこの場所を作ってくれた同氏の献身に対する感謝の言葉などが綴られている。

なお、クラウドファンディングサイトGoFundMeでは、コンピュータサイエンスを学ぶ学生のためのHeffernan氏の名を冠した奨学基金への寄付を受け付けている。Heffernan氏はかつて、『マインクラフト』にて知り合った少年をEmenbee Realmsの運営に招き、その付き合いの中でソフトウェアエンジニアになる手助けをしたのだという。Heffernan氏の死後、その感謝を伝える手紙を受け取った家族が、この基金を設立したとのことだ。

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