『Apex Legends』チート業者を取り締まるため「中国人ハッカーがチートに対抗する不正プログラムを開発した」との噂広まる

基本プレイ無料のバトルロイヤルFPS『Apex Legends』のPC版に蔓延するチーターを取り締まるため、中国人ハッカーがアンチチートプログラムを開発しているという噂が広まっている。出処となったのはRedditのr/ApexLegends。「中国プレイヤーがハッキングに嫌気がさし、チーターに対抗するためのプログラムを書き始めたみたいだ」というスレッドが、画像とともに立てられた。

Apparently some Chinese players are so sick of the hacks and decide to write a cheat program to battle other cheats (rough translation in comments from apexlegends

画像に掲載されたプログラムは「アベンジャーズ(復讐)アンチチート」。「魔法に対抗するには魔法を使うしかない」という決意を感じさせる文言と共に掲載されたこのプログラムの説明文には、機能は4つあると記載されている。1つめは、オートエイム防止(回避)。オートエイムの対象から逃れる機能であると予想される。2つめは、加速チート使用者を通常の速度に戻す。3つめは、オートエイム使用者の透視(ウォールハック)。4つめは、プレイヤー情報をデスクトップに保存するという便利な通報システム。プログラムを改造することでこれらの機能を有効にし、チーターに対抗するというわけだ。なおこのプログラムは、使用すると不正プログラム利用者としてBANされるリスクがあると記載されている。

『Apex Legends』においては、中国プレイヤーは正規のルートでゲームをプレイする手段がないにもかかわらず、中国系のチーターが多く存在している。ゲーム開始時に中国語らしき言葉で売買を呼びかけ、その後試合から消えるというケースが多く報告されていることも、中国人の数を感じさせる一例であるだろう。かつて、同じくバトルロイヤルゲームである『PUBG』の開発者が「チーターの99%が中国人」と言及していた過去もあり、『Apex Legends』でも中国人チーターが蔓延していると見られているわけだ。

チート画面の例 Image Credit : Dexerto

そうしたチーターに嫌気が差し、同じ中国人プレイヤーが“チートに対抗する不正プログラムを生み出した”というエピソードはなかなか興味深い。ただし、このプログラムはどうやら現時点で存在していないことが濃厚だ。というのも、このプログラムの存在を報告したRedditユーザーSilentRedBoi氏も「スクリーンショットのみが投稿されており、本当に存在するかは誰も確認できていない」とコメント。弊誌の中国人ライターにも調査を依頼したところ、中国のSNSであるWeiboにて画像が一枚投稿されていただけで、ほかの場所で肝心のプログラムを見つけられなかったそうだ。もちろん、インターネットという海は極めて広大なので、もっとクローズドな場所で公開されている可能性はあるだろう。ただし、現時点でパブリックな場所ではこのプログラムは発見されていないようだ。

とはいえ、中国人向けのSNSであるWeiboにてこうした画像が投稿されるというのは非常に興味深い。この画像に関心が寄せられたことは、中国にもチートの撲滅を願う人々が多くいると解釈することもできるだろう。もし本当に「チートと戦うためのチートプログラム」が中国人によって開発されるならば、PC版『Apex Legends』の不正がのさばる状況に変化が訪れるかもしれない。とはいえ、本望はEAおよびRespawn Entertainmentによるオフィシャルなチート対策が進むこと。チート販売業者が続々と本作に集まっているという報告も出てきており(関連記事)、運営サイドの迅速な対応が待たれるところだ。

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