『Fallout 76』初の大型アップデート「ワイルドアパラチア」配信。醸造クエストの追加や、多数の調整・修正を実施


Bethesda Softworksは3月14日、PC/PlayStation 4/Xbox One向けに販売中の『Fallout 76』の初の大型無料アップデート「パッチ7」を配信した。これは、「Wild Appalachia(ワイルドアパラチア)」と名付けられた一連のコンテンツ追加計画の最初のアップデートとなる。なおダウンロードサイズは、PC版は約13.7GB、コンソール版は約20GBとのこと。

パッチ7での追加要素としては、まず新クエスト「Wasted on Nukashine」がある。Vault-Tec大学の学生たちが、列車の駅などアパラチアの各所にパーティー招待ポスターを貼っているため、これを調べてパーティーに参加することでクエストを開始できる。なお、このポスターは北米時間4月9日午前9時までアトミックショップで無料配布され、C.A.M.P.に貼って飾ることが可能だ。こちらを調べることでもクエストに旅立てる。そして「Wasted on Nukashine」の一連のクエストを終えたあとは、ビブに話しかけることでデイリークエストを受けることができるようになる。

新たな作業台として、醸造と蒸留をおこなえる醸造所が追加。飲むと一時的なメリットあるいはデメリットを得られるワイン・スピリッツ・ビール・ミックスドリンクといった飲料がクラフト可能になる。上述のデイリークエストでは、特定の酒を飲んで酔った状態でないと達成できないものや、新しいレシピを覚えてビブの満足する酒を造るクエストなどがあるという。そのほか、醸造と蒸留に関するウィークリーチャレンジも複数用意されるとのこと。

醸造と蒸留においては発酵が必要な飲み物もあり、ワインとスピリッツは熟成させることで効果が強力になるという。今回のアップデートでは、そのためのC.A.M.P.のオブジェクト「発酵槽」も追加。クラフトした飲み物は、発酵槽を利用することで2倍の速さで熟成が進む。発酵槽は、クエスト「Wasted on Nukashine」を完了するとアンロックされる。

また、新シーズンイベントクエストの「ファスナハト・パレード」が、北米時間の3月19日から26日までの1週間限定で開催される。年に一度のファスナハト・パレードの準備を手伝うクエストとなっており、ヘルヴェティアのプロテクトロンたちのもとを訪れ、ロボットをパレードの終着点まで誘導することで報酬を獲得。報酬には、C.A.M.P.の新たな設計図やファスナハト・マスクが用意されている。マスクは簡単に入手できるものからレアなものまで複数の種類が存在するため、期間中にクエストを繰り返しプレイすれば好みのものが手に入るかもしれない。

今回のパッチ7ではこのほか、ゲームの調整や修正も数多くおこなわれている。詳しくはパッチノートを確認していただきたいが、たとえばC.A.M.P.では、タレットや照明など一部オブジェクトが占める容量が大幅に減少。アトミックショップのアイテムを、マップの「Change Appearance」メニューや、作業台のリストからプレビューできるようになったり、キャラクターの絶対最大重量として1500ポンドを設定し、超過した場合は所持アイテムの破壊が選択肢として表示されるようにもなった。また、ほかのプレイヤーのチート行為やハラスメント、脅迫行為などをBethesdaに報告できるシステムも追加されている。

このパッチ7から始まる『Fallout 76』の「ワイルドアパラチア」は5月まで続き、その間に複数のコンテンツの追加やイベントが実施される予定だ。その中には、従来のような制限のないPvPモード「サバイバル」や、アイテム販売に使える自動販売機、フォトモードの新機能などがある。そして、この夏と秋にも同じように大型アップデートが実施される計画となっている(関連記事)。

なお現在、クエスト「Wasted on Nukashine」や醸造クエストにて、一部の翻訳テキストが表示されない問題が発生しているとのこと。Bethesdaは、可能な限り早く修正するとしている。またPC版において.iniファイルの設定を変更している場合に、キャラクターが地面をすり抜ける問題も確認されている。こちらについては、.iniファイルの設定を初期状態に戻すことを推奨している。