『ファイナルファンタジー10』で聞き慣れた旋律が、カタール航空のCMで流れるとの報道。偶然かもしくは

カタール航空(Qatar Airways)が公開したCMにて、『ファイナルファンタジー10』プレイヤーには聞き覚えのある旋律が流れていると、Twinfiniteなど海外メデイアに取り上げられ、一部で話題を呼んでいる。

今月3月6日に公開されたCM「Experience Economy Class Like Never Before」では、カタール航空の飛行機内の様子が紹介されている。飛行機内では、広々とした座席でくつろいだり、4000以上のワイドスクリーンによるエンターテイメントを楽しむことが可能。寝ることも遊ぶことも食べることも、堪能できる旅になるとエコノミーのサービスをプロモーションしている。空を背景に人々がリラックスするCMはなかなかに魅力的であるが、問題となっているのはその音楽だ。

映像が流れだして5秒までの旋律が、『ファイナルファンタジー10』のテーマソング「ザナルカンドにて」にそっくりなのだ。原曲と聴き比べるとすぐにわかるだろう(Amazon Music)。オープニングでも流れ、ゲームの要所にも流れる『ファイナルファンタジー10』の代名詞ともいえる名曲と、ほぼ同じメロディが奏でられている。5秒以降は徐々にフレーズが離れていくが、それでも冒頭の5秒は無視できないほど似ているといえるだろう。「ザナルカンドにて」を作曲したのは、言わずもがな植松伸夫氏であるが、氏の名前は当然クレジットされていない。

このBGMを手がけたのは、これまでにもカタール航空のプロモーション映像用に曲を提供してきたDana Al Fardan氏のようだ。ピアノなどを用いて、美しい曲を奏でてきた女性音楽家である。カタールにおける文化人として脚光を浴び、国際的な分野でも活躍するFardan氏の最新曲にまさかの疑惑が生じている。2曲を比較するユーザーまで現れている。

YouTubeのCM映像のコメント欄は、カタール航空への絶賛が並ぶ中、トップコメントには「ザナルカンドにて」に似ているという指摘が残されている。ただし、これが今すぐに何かに引っかかるという可能性は低そうだ。というのも、コード進行やメロディが著作権侵害になるかの線引きは非常に難しいほか、著作権侵害が成立するためには、依拠性(元作品に基づいていること)、および、類似性(結果として著作物として元作品と似ていること)の両方が必要であるからだ(Business Insider およびTechVisor)。

とはいえ、偶然かどうかは不明であるが、カタール航空という一大企業のCMが、ゲーム曲のフレーズを無断引用していたとすれば、企業イメージの悪化につながりかねない。まだそれほど大きな騒ぎになっていないが、カタール航空がどのような対応をとるのか気になるところ。『ファイナルファンタジー10』に世界的な知名度および人気があったからこそ、発見された問題であるかもしれない。なお、PS4/Vita/Steam向けに販売中の『ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター』は、4月11日にはNintendo Switch/Xbox Oneでも発売される予定だ。

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