細部までカスタムするロボアクションRPG『M.A.S.S. Builder』SteamおよびNintendo Switch国内発売へ。今改めて資金募る

インディースタジオVermillion Digitalは、弊誌に対し『M.A.S.S. Builder』をPC(Steam)およびNintendo Switch向けに発売する予定があると告知した。『M.A.S.S. Builder』は、ロボットを細かくカスタマイズできることが特徴の、ロボットアクションゲームだ。

タイのインディースタジオVermillion Digitalは、弊誌に対し『M.A.S.S. Builder(マス・ビルダー)』をPC(Steam)およびNintendo Switch向けに発売する予定があると告知した。ゲームは英語のテキストが完了したのち、日本語に対応する予定だといい、Nintendo Switch版は国内で発売する計画があるとのこと。現在Kickstarterにてクラウドファンディングキャンペーンを実施しており、3万2000ドルのゴールが設定されている。Kickstarterは日本語ページも用意されている。以前Indiegogoでも資金を募っていたが、未達。今回はより完成度を高めて再チャレンジした形だ。

『M.A.S.S. Builder』は、ロボットをテーマとしたメカニックアクションゲームだ。Unreal Engine 4を採用し開発を進めている。舞台となるのは現代の地球。突如として宇宙人の奇襲を受けた惑星は荒廃し、人々はシェルターへの移動を強いられた。そこで宇宙人に対抗するため、戦争の武器となる M.A.S.S. テクノロジーを再び発明することを決断する。プレイヤーは、民間の軍事会社の司令官として、M.A.S.S.(メカニカル・アサルト・スケルトン・スーツ)を遠隔操作することになる。

『M.A.S.S. Builder』は、ロボットの組み立ておよび細部にわたるカスタマイズを特徴とした作品だ。頭や肩、腕や腰など38もの部位のパーツを選び、自分だけのロボットを作成。ジョイントのサイズ変更から装甲の選択。フレームに装甲スロットをセットし、それらもカスタマイズ可。細かい部分のカラーペイントや、デカールのデザインや位置の調整もできる。装甲のパーツは600種類以上用意されているとのこと。なお、これらのデザインのカスタマイズとロボット性能は別々に設定される。性能を気にせず、プレイヤーの好きな見た目のロボットが操作できるわけだ。

武器のバリエーションも多彩であり、接近型の武器パーツからバレットシューターパーツ、エナジーシューターパーツに、バレットランチャーパーツ、そしてエナジーランチャーパーツ。接近武器にしてもナックル状のものやソード状のもの、ランス状のものなど幅広い。ソードを持ったままエナジーランチャー を使用することも可能で、戦いの自由度も高そうだ。なお、武器や装備の性能は見た目と切り離されているものの、「重量」の概念には気を配る必要がある。あまりに載せすぎると、自機であるM.A.S.S.の動く速度が低下するので、バランスを考慮しよう。

なお、機体性能はパーツにより決定しないと前述したように、エンジンやOS、アーキテクトのチューニングで決定される。耐久性、強度、及び抵抗やエンジンで調整。OSではエネルギーの割り当てやシールドと照準システムを計算するそうだ。アーキテクチャでは、フレームのビルドと構築をおこなう。そのほか、さまざまな値をいじりパフォーマンスチューニングを進める。そうして機体性能が出来上がっていくわけだ。

機体ができれば戦場へとおもむく。世界に存在する任務を受託すると、ブリーフィングがおこなわれたのちに出撃。クォークと呼ばれる邪悪生物を撃退するなど、多彩なミッションに挑んでいこう。本作はシングルプレイのほかに、マルチプレイの対応も予定されているそうだ。そのほか、自機を撮影してながめられるフォトモードも搭載されるとのこと。

なお、今回のKickstarterキャンペーンで掲げている3万2000ドルのゴールは、最近のゲームのキャンペーンと比較するとやや少額。資金を募った理由としては「フレームワークをさらに発展させてプレイしたいゲームにするため」だという。ストレッチゴールを達成すれば、ボイスがフルボイスになったり、パーツがさらに増えるそうだ。すでにコアシステムは8割以上できあがっており、現在コンテンツを拡充している最中だという。キャンペーンでは15ドル以上の出資をすればデジタルキーが手に入る。おそらくこちらはPC版のキーになるかと思われるので、Nintendo Switch版に興味がある方は、正式発表を待っておこう。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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