ローグライクRPG『ミストオーバー』Nintendo Switch/Steam向けに発表。精神を狂わせる「霧」に覆われた極限のダンジョン進む

ゲームスタジオKRAFTONは3月13日、『ミストオーバー』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switchで、日本語対応ならびに国内発売が予定されている。『ミストオーバー』は怪しげな霧に覆われたダンジョンを進むローグライクRPGだ。

ゲームスタジオKRAFTONは3月13日、『ミストオーバー(MISTOVER)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switchで、日本語対応ならびに国内発売が予定されている。

『ミストオーバー』は、ローグライク型のダンジョンRPGだ。舞台となるのは、とある大陸。大陸では多くの国々が繁栄と衰退を繰り返していた。そんな中、絶望の柱と呼ばれるオブジェクトが出現し、そこから人を襲う幻獣が現れた。人類の滅亡に近付く中、幻獣は突如として姿を消す。しかし幻獣がまた現れる可能性もある。調査団は、濃い霧に覆われた絶望の柱へと踏み込む。人の精神を侵蝕する霧。そして唯一その霧を払えるのは、人の血から生まれる光花のみ。プレイヤーは、そんな極限なエリアを調査団として探索していく。

過酷な環境のダンジョンを探索し、人類の生存のために死闘を繰り広げる。ダンジョンはプレイするたびに自動生成され、ダンジョン内に存在する霧(ミスト)がプレイヤーの視界を阻む。タイトルにある「ミストオーバー」は、霧を超えるという意味合いが含まれているだろう。調査員が活動するには、食料が必要なようだ。ダンジョンを進むほど霧が濃くなっていき、食料消費も激しくなるという。

調査員は、8つのクラスのキャラクターから選択可能。パラディンやシャドーブレード、シスターやグリムリーパー、ロウニン。オンミョウジにウィッチ、ウェアウルフとクラスは非常に多彩。スクリーンショットでは、5人パーティーが組まれている画像が多い。基本的には5人で調査をすることになるのだろうか。これらの調査員は、経験を積むことでスキルを取得し成長させたり、装備をアップグレードしていくことが可能。調査員は一度死亡すると生き返ることはない。パーマデス形式が採用されているので、常に慎重な判断が迫られているだろう。

戦闘はターン制となっている。会得しセットした20種類以上のスキルと戦闘陣形を組み合わせて、効果的にダメージを与えていこう。パーティー編成によって戦い方は大きく変わってくるだろう。ダンジョン内の草むらと探索スキルを活用すれば、群がるモンスターたちから身を隠し、戦闘を回避することもできる。場合によっては、戦闘中に逃げることも可能なようだ。手強い敵から時に逃れながら、プロップや宝箱を調査し新たなアイテムを取得。調査団を強くしていこう。

また本作の代名詞である霧は、ゲームプレイにも大きな影響を及ぼす。霧に晒された調査隊員は新しいパッシブスキルを得ることもあり、さらには彼らの話し方、思考さえも変わるかもしれないそうだ。さらには、世界の植物と動物たちにも大きな影響を及ぼし、植物は化石化され生存に障害がでたり、動物は突然変異でモンスターに変わることも。ゲーム内のすべてのアイテム、食料、消耗品、装備にまで霧の影響が及ぶとのこと。

『ミストオーバー』は、全体的にストレス管理RPG『Darkest Dungeon』から影響を受けていることを感じさせる。一方、フィールドはマス目のダンジョンフィールドを見下ろし形式で進む、ダンジョンクローラー形式。過酷な設定に反してキャラクターのデザインはかわいらしいなど、さまざまなゲームの人気要素を組み合わせたハイブリッドタイトルになっている印象だ。ランダムイベントを引き起こす「霧」はかなり刺激がありそうだが、ランダム要素はいきすぎるとローグライクゲームの「理詰め」の部分を壊しかねないだけに、どの程度のアクセントになるのかも気になるところ。

KRAFTONは、『PUBG』を開発したBlueholeなどが中心となり設立したゲームブランドである。大作からモバイルゲームまで幅広い作品を手がけており、本作ではそうしたゲーム制作のノウハウが生かされた作品になりそうだ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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