『Impostor Factory』ティザー映像公開。優しいADV『To the Moon』開発元スタジオの次回作は、“血に塗れた殺人劇”に

 

インディースタジオFreebird Gamesは3月8日、『Impostor Factory』のティザー映像を公開した。『Impostor Factory』は同スタジオが手がける新作のようで、「IF」という文字が並んだのち、タイトル名が浮かび上がる。その後、赤いドレスを着た女性が立てかけられた傘をながめるシーンが映し出される。そして最後に「Freebird Gamesから、いつの日か配信予定」という文言が現れ、スタジオのSNSアドレスがぼんやり映し出されながら映像は終わる。

Freebird Gamesといえば、『To the Moon』を手がけ名を馳せたスタジオ。『RPGツクール』を用いて、かわいらしいドット絵と美しい音楽、そして巧みなストーリーテリングによる優しい物語を描き出した。その手法はスピンオフ『A Bird Story』や続編『Finding Paradise』にも継承されている。時に緊張感のある演出も導入されるが、穏やかで美しいゲームシリーズという印象を持つ方が多いのではないだろうか。

しかしながら、『Impostor Factory』のティザー映像は暗い音楽が流れており、これまでの作品とはまったく異なる雰囲気をにおわせる。Freebird Gamesの代表でありゲームのシナリオや音楽を手がけるKan Gao氏は「Freebird Gamesの次回作が、血に塗れた殺人事件で満たされた作品になるのは、必然でしょう」と不穏なコメントを添えている。またTwitterでは「今作が『To the Moon』シリーズの一部となるかは言えません。今後も分かる日はこないかもしれません」と気になるコメントも。

さらには「血に塗れた殺人事件のゲームが、健全なエンディングを迎えるかもしれないでしょう?」と示唆的なコメントを続けている。氏の示唆から推測するに、これまでのシリーズとはかなり異なるスリラー要素が導入されることは間違いなさそうだ。大きな作風の変化となりそうだが、ストーリーテリングに定評あるFreebird Gamesの新たな仕掛けに対し、ファンは不安よりも興奮を見せている。

なお、『To the Moon』は今夏Nintendo Switch版が国内向けに発売予定。シリーズの原点となる作品ということで、興味のある方はプレイしてみよう。『Impostor Factory』は、いつの日か発売予定だ。