古代集落づくりシミュレーション『Dawn of Man』スマッシュヒット中。「暮らし」を眺められる生活要素が好評博す
インディースタジオMadruga Worksが今月1日にSteamにて発売した『Dawn of Man』が快進撃を見せている。発売されて以来、1万人を超える同時接続プレイヤー数をたびたび記録しており、Steamレビュー数は2000件以上寄せられており、レビューステータスは非常に好評。Steamの売上上位カテゴリにも、頻繁に登場している。小規模なインディースタジオの新作としては、スマッシュヒットを記録していると表現していいだろう。
『Dawn of Man』は、古代の原野にて繰り広げられる集落作りシミュレーションゲーム。有志による日本語化Modが用意されており、それを導入することで、日本語でゲームを遊ぶことが可能であると公式が案内している。1万2000年前の石器時代からスタートし、そこから1万年をかけて鉄器時代までの先史を描く。具体的に用意されている区分は、旧石器時代に中石器時代。新石器時代、銅器時代。青銅器時代から鉄器時代と6つの期間が用意されている。技術を発展させることで、時代を進めていくわけだ。荒野にて集落をつくって人々を導き、文明を築き発展させていく。
本作では集落をつくり、人々に衣食住を提供する。マンモスやオオツノジカ、バイソン、ケブカサイ。さまざまな動物を狩猟し、肉や皮などを獲得可。近隣から木や石、果物といった資源を採取し、生活を盤石にしていくのだ。やがて、 “冬”がプレイヤーの前に大きく立ちはだかる。衣服を着せて食料を確保し、冬を越えていこう。さらに外敵からの奇襲も警戒しなければならない。生活スタイルは時代の変遷によって変化していく。狩猟採集がメインだった生活には、やがて農耕が導入され建築様式も変わっていく。徐々に文明らしきものが形成されていくだろう。
本作は、比較的小規模なシミュレーションに仕上げられている。おおまかな仕事の指示を与えることができるほか、それぞれの村人にはAIが搭載されており、それぞれ生活の様子をビューモードでながめることが可能。作業風景や狩りの風景なども確認でき、人だけでなく動物の暮らしもながめることもできる。多彩な倍速モードが搭載されているが、ゆったりとしたペースで進める小規模なシミュレーションゲームにあたるだろう。
『Dawn of Man』は、宇宙を舞台とした植民地シミュレーション『Planetbase』を手がけた経緯もあり、注目を集めていた。発売後は、古代が舞台の「暮らし」に焦点を当てたユニークなシミュレーションとして高い評価を獲得。またSteamのトップページにフィーチャーされたことも影響し、発売3日後の3月4日に約2万4000人の同時接続を記録した。早期アクセスタイトルではないので、どの程度コンテンツが追加されるか不明。ここから更に跳ねる可能性については言及できないもの、今後も長く遊ばれていくのではないだろうか。
#DawnOfMan was at the top of the Steam charts most of the weekend! Reviews are currently rated as "Very Positive" and overall people seem to be liking the game. Thank you everyone for your amazing support. pic.twitter.com/yD35SmOn4y
— Madruga Works (@madrugaworks) March 6, 2019
なお『Dawn of Man』では、バグの修正やカメラコントロールを調整する、いくつかの小規模なアップデートが実施されている。アップデートの告知ニュースのコメント欄には、ゲームの土台に魅了されたユーザーから、数多くのコンテンツ追加要望が寄せられている。開発元はこうした声に対し、どのように反応するのか楽しみだ。