海外地方新聞が『ポケットモンスター ソード・シールド』の発表に際し「ポケモン ガン」なる情報を掲載。ファンに失笑される

 
Image Credit : Cin Ceja

海外のローカル新聞が、『ポケットモンスター ソード・シールド』の発表に際して、「Pokemon Gun」なるタイトルを掲載し、海外コミュニティで話題を呼んでいる。このタイトルを掲載したのは、メキシコの地元新聞La voz de Michoacán。Michoacán 州に住むTwitterユーザーCin Ceja氏が、報告したことで注目を集めた。

新聞には『ポケットモンスター ソード・シールド』のロゴが、同作に登場する新ポケモンメッソンとヒバニーと共に掲載される。そして左には、サルノリと共に「Pokemon Gun」のロゴが記載されている。『ポケットモンスター』においては、2バージョンで発売されたのち、3バージョン目がリリースされるケースも存在することから、こうした報道に至ったのかもしれない。

結論からいうと、これはリークの類ではない。TwitterユーザーCin Ceja氏からも「うちの地元紙は、いつも下調べをしてから発行をしていますね」と皮肉めいた苦言を呈されている。というのも、この「Pokemon Gun」のロゴは『ポケットモンスター ソード・シールド』の発表時に、ユーザーが面白おかしく作り出したファンメイドの画像なのだ。発表から1時間足らずで作り出され、多くの人々の笑いを誘った。さらにはこのロゴを派生させ、「Pokemon Arrow」や「Pokemon Nunchuck」「Pokemon Grenade」「Pokemon Chainsaw」「Pokemon Tactical Nuke」といったブラックジョーク強めなロゴもファンによって生み出されていた。

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byu/Cerebeh inme_irl

La voz de Michoacánに掲載された「Pokemon Gun」のロゴは、ユーザーの作成したものに酷似している。ネットの画像を拝借したと考えられるだろう。そもそもこの『ポケットモンスター』新作の特集の本文は、「Pokemon Gun」にまったく触れられていない。シリーズの歴史やクリエイターを紹介する、比較的丁寧なシリーズの特集である。デザインの担当者が何も考えなしに、ネットの画像を拝借したという可能性はありそうだ。

ただロゴを掲載したのみであるが、新聞という報道機関が記載した情報であるがゆえに、妙な騒ぎを起こしてしまったわけだ。1948年から発行されている歴史ある新聞が掲載したなら、なおさらだろう。La voz de Michoacánは、予期せぬ形で多くの『ポケモン』ファンから失笑されることとなった。

ただ、「Pokemon Gun」はオフィシャルな存在ではないものの、ファンにとっては割と面白がられるネタとなっているようで、サルノリに銃を持たせたりバズーカをもたせるコラージュ画像が人気を呼んでいる。剣や盾と対応するものの、老若男女楽しめるコンテンツである『ポケットモンスター』シリーズに銃を冠するタイトルが出てくるとは考えづらい。一方で、その“なさそう”なギャップが面白がられているかもしれない。