カプコンは本日2月27日、『バイオハザード RE:2』の全世界出荷が、400万本を突破したと発表した。カプコンは同作の発売日である1月25日の3日後に、300万本の出荷を達成したと発表していた。約1か月間で、さらに100万本の出荷を果たしたことになる。数字として比較すると、2017年1月に発売された『バイオハザード7 レジデント イービル』は発売から9か月後である2017年10月に400万本の出荷を告知していた(GameSpot)。この勢いを大きく上回るハイペースで出荷されているといえるだろう。
『バイオハザード RE:2』は1998年に発売された『バイオハザード2』をリメイクした作品だ。対応プラットフォームは、PlayStation 4/Xbox One/Steam。オリジナル版のエッセンスを残しつつも、パズル、マップ構造、キャラクターのセリフ、敵の種類などが組み直されている。ビハインドビューへの変更はもちろんのこと、「RE ENGINE」により現代化したグラフィック、バイノーラル技術が導入されるなどこだわり抜かれたサウンドデザインなどにより、オリジナル版を遊びこんだプレイヤーでも新鮮な感覚で遊べる作品として生まれ変わっている。
2月15日には、本編ではラクーンシティで死亡するサイドキャラクターたちの、ゲーム本編とは異なる“もしも”の物語が描かれる無料DLC「THE GHOST SURVIVORS」が配信されるなど、発売後もプレイヤーが楽しめるコンテンツが追加されている。
カプコンは、昨年8月におこなわれた2019 年 3 月期 第 1 四半期 決算カンファレンスコール 質疑応答(リンク先はPDF)にて、投資家からの『バイオハザード RE:2』についてのいくつかの質問に答えている。販売本数計画や他のタイトルもリメイクについて問われた際には、「(『バイオハザード RE:2』は)ミリオン以上を見込んでおり、コンシューマにおける今期の主力タイトルと位置付けています。E3 での評判も高く、実際の販売に結び付けるべく、プロモーション施策を練っていきます。また、過去作のリメイクや移植については、IP 資産の活用という一連の戦略に基づき、様々な IPでの展開を想定しています。」と答えていた。さらに開発費や収益については、「ベースとなる設定はあるものの、内容については最新の開発環境を駆使し再構築しており、グローバルに展開する『バイオハザード』として相応の開発費をかけて制作しています。」と回答。具体的な販売目標本数については言及されていないが、ともかく好調であることは間違いなさそうだ。
歴代『バイオハザード』の売上本数としては、冒頭に出ていた『バイオハザード7 レジデント イービル』が610万本で3位。2位は『バイオハザード6』で720万本。そしてトップが『バイオハザード5』の740万本である。『バイオハザード7 レジデント イービル』が高く評価され、長きに渡り売れ続けた背景を考えると、同じく評価が高くかつスタートダッシュを果たした『バイオハザード RE:2』が、売り上げにおける『バイオハザード』シリーズの頂点へ到達する可能性は、十分にあるだろう。
なお、「バイオハザード」公式YouTubeチャンネルでは、2月某日に実施した『バイオハザード RE:2』開発スタッフによる、発売後の感想や開発当時の苦労を語る貴重な映像も公開中。飲み会という場を介して、ユーザーからの反響や海外メディアからの反応に対する感想や、開発当時の苦労などが明かされる“ほっこり映像”である。ゲームが売れ高く評価されているからこそ、公開できる映像だろう。興味のある方は、ぜひご覧いただきたい。