『Fallout 76』にてレベル457プレイヤーが突如BANされる。同氏は無実を主張、「春の大掃除」の余波続く
Bethesda Softworksは先日2月15日、『Fallout 76』のサーバーメンテナンスを実施し、ゲーム内にてアイテムを不正に複製したプレイヤーに対処するための「春の大掃除(Spring cleaning)」をおこなった。本作では、アイテムを複製できてしまうバグや虚弱性が発見されており、これを悪用したプレイヤーのアカウントから複製されたアイテムを削除するための措置だ(関連記事)。
その後、Redditでは複製行為をおこなったという人物が「アカウントがBANされた」と投稿しているため、処分は複製アイテムを削除するに止まらなかったようだ。Bethesdaは、ゲームの脆弱性を突く不正行為者に対しては、アカウントを一時停止処分にするとかねてから警告している。そうしたなか、今回同じく処分を受けた別のある人物が海外で話題となっている。
その人物は、RedditユーザーのGlorf12氏。同氏は2月18日、『Fallout 76』のアカウントが一時停止処分を受けたとしてBethesdaから受け取った通知を公開した。それによるとBethesdaは、Glorf12氏は保有する2つのアカウントを連携させ、30日間のゲームプレイ中に10万点以上のレアアイテムを獲得していると指摘。具体的には、メインアカウントにてウルトラサイト弾薬を14万960点保有し、サブアカウントでは.45口径弾を15万825点、ウルトラサイト弾薬を22万5111点、5mm弾を7万2809点、5.56mm弾を5万5949点保有しているとし、大規模な違反行為によるものだと述べる。そして、将来配信されるパッチにて修正されるまで、これらのアカウントは凍結するとした。パッチとは、おそらくアイテム複製につながる脆弱性に関するもののことだと思われる。
これだけ見ると、非常に大量の弾薬を保有しており不正行為をおこなっていたのではと感じさせるが、Glorf12氏は反論している。その前に、同氏は処分を受ける前日にもRedditに投稿しており、こちらも話題となっていた。というのも、Glorf12氏はこれまでに『Fallout 76』を実に900時間もプレイしており、現在レベル457だという。常にソロでプレイし、ファーミングばかり楽しんでいたそうで、この膨大な経験をもとに、何のアイテムを獲得したいならどのエリアが適しているかという情報をこの投稿の中で提供していた。これにはBethesdaのコミュニティマネジャーも、コミュニティを助ける情報であるとして感謝する旨の返信をしている。しかし、この翌日にGlorf12氏のアカウントは突然一時停止処分を受けてしまう。
Bethesdaが指摘したように、Glorf12氏は実際2つのアカウントを利用して本作をプレイしており、片方はレベル457、もう片方はレベル2だったという。Glorf12氏は、どの武器をメインにするかさまざま試すために、このアカウント間ではよく弾薬をトレードしていたそうで、それが不正な複製行為に誤認されたのではと訴えている(複製には2体のキャラクターでのトレードを利用するとされている)。またアカウントのレベル差があまりに大きいことで、怪しんだほかのプレイヤーによる通報につながった可能性があるとも述べている。
また、長くプレイしているため大量の弾薬を保有していたことは事実だそうだが、それでも5mm弾を3万6000点ほど持っていたのが最高で、一度にこれ以上の数の弾薬を保有していたことはないともGlorf12氏は反論している。こうした同氏の投稿には、先述したものとは別のBethesdaのコミュニティマネジャーが返信しており、サポートに連絡してくれれば調査するとだけ述べている。
今回の件についてRedditコミュニティでは、誤って処分されたというGlorf12氏の主張を信じる声もあれば、収集したゲームデータをもとに処分を下したBethesdaを支持する声もある。Glorf12氏は、自身のゲーム内での行動について詳細に述べて潔白を訴えているものの、その信憑性については外部からはなんとも言えない状況だ。
ただ同氏への返信の中には、Bethesdaがいう10万点以上のレアアイテムなど保有したこともないにも関わらず、同じ理由でアカウントが一時停止処分されたという人や、ヌカコーラを複製して10万点以上持っているフレンドがまだBANされていないといった書き込みがある。必ずしもBethesdaに誤認がなかったとも言い切れなさそうな雰囲気が漂っていることもあり、こうした無実を訴えるプレイヤーに対して、同社は今後どのような対応を見せるのか注目が集まる。