『CoD:BO4』PC版のコア・プレイリストからFFAが消え、そして翌日復活。プレイヤー数減少を食い止める試行錯誤続く
Treyarch Studiosは2月14日、『Call of Duty: Black Ops 4(コール オブ デューティ ブラックオプス 4)』のPC版について、プレイリストのバランス調整などをおこなったとRedditにて報告した。同スタジオはその目的について、次の試合を始めるまでにかかる時間を削減することにつながるとしたが、コミュニティからは反発の声が相次ぎ対応に追われることとなった。
Redditのコミュニティが注目したのは、調整後のマルチプレイのコア・プレイリストから「Free-for-All」(以下、FFA)が削除されていたことだ。FFAは、6〜8人の参加プレイヤーが全員敵同士になるシンプルなゲームモード。コア・プレイリストとは、個別のゲームモードを選択してプレイできるプレイリストのことで、ここから削除されると、特にFFAの場合はチャレンジのコンプリートが困難になるという懸念が多く寄せられた。
本作ではダークオプスと呼ばれるチャレンジが用意されており、ゲーム中に特定の条件を満たすことで達成。報酬として経験値とコーリングカードなどを入手できる。その中には、FFAをプレイ中に条件を満たすことを求める「ニュークアウト」と呼ばれるチャレンジがあるにも関わらず、今回の調整によって達成が不可能になったというのがコミュニティの主張だ。また、そのほかのチャレンジもFFAなしでは達成がより難しくなったという意見も寄せられた。こうした声を受けて、Treyarch StudiosはFFAをコア・プレイリストに戻すことを余儀なくされ、翌日にその旨を発表。そして、引き続きゲームデータとプレイヤーからのフィードバックを評価していくとした。
そもそも、今回のプレイリストのバランス調整はマッチングの待ち時間を減らすことが目的とされており、その結果ゲームモードが削られたということで、コミュニティでは本作のPC版のプレイヤー数の減少を嘆く声も聞かれた。つまり、プレイヤーが分散してマッチングに時間がかかることへの対処と映ったのだろう。Steamに代わり、BlizzardのBattle.net専売とされたPC版は、発売から3週間の時点で前作『Call of Duty: Black Ops 3』の3倍の売り上げを記録し、アクティブプレイヤーも増加を見ていたという(PCGamesN)。
しかし、具体的な数字は分からないものの、現在コミュニティ内ではPC版のプレイヤー数が目に見えて減っていることを実感しているようで、今回のバランス調整はドラスティックではあるものの方向性には理解を示す声も聞かれる。プレイヤーの減少の理由としては、今月リリースされ絶好調の基本プレイ無料のバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』を挙げる意見がある。ただ、本作にはバトルロイヤルではないマルチプレイモードもあり、そちらが好きでプレイしている人も多いだろう。しかしその点で、コンテンツ不足やアップデート内容への不満からプレイするのをやめてしまったという声も多く聞かれた。
本作への新コンテンツのひとつとしては、バトルロイヤルモードのBLACKOUTでのソロプレイにフォーカスした「Solo Close Quarters Frenzy 」がPS4版に、「Solo Ambush」がPC/XboxOne版に期間限定で追加されている。また、Call of Duty World Leagueの公式ルールで競う「リーグプレイ」および「World League Hub」が、2月21日にPS4版先行で実装される予定だ。リーグプレイは『Call of Duty: Black Ops 2』にもあったモードだが、当時の反省点を踏まえ、より短期間のイベントを数多く用意するなどシステムを刷新したとのことで、どのような盛り上がりを見せるのか注目される。