『ドラゴンクエスト V』原案の映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」発表。『STAND BY ME ドラえもん』チームによるフルCG作品に


スクウェア・エニックスは2月13日、映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を発表した。8月2日より全国東宝系にて放映されるという。「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」は、1992年に発売された『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を原案にした映画だ。『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』は、親子三代にわたって魔王を倒す壮大な物語を描くシリーズナンバリング五作目である。

総監督・脚本を務めるのは「ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ」、「永遠の0」、「STAND BY ME ドラえもん」を手がけた山崎貴氏。監督は八木竜氏と花房真氏が担当する。『ドラゴンクエスト』シリーズに携わる市村龍太郎氏は、“『STAND BY ME ドラえもん』チームが贈るフルCGアニメーション作品”と本作を紹介している。堀井雄二氏が監修し、すぎやまこういち氏の音楽が使用されるなど、『ドラクエ』エッセンスも健在だ。堀井氏はTwitterにて「台詞ひとつで深夜まで熱い議論を交わしたこともありました」とも語っており、ゲーム制作サイドのこだわりも感じられる。

今回の発表に際し、山崎貴氏と堀井雄二氏はコメントを出している。山崎貴氏によると、オファー自体は4年前に受けていたものの、映画とゲームのメディアの違いから断りを入れた同氏は、試行錯誤する内に勝負する手を見つけ、3年半ほど前から動き始めたという。たくさんの『ドラゴンクエスト』ファンを取材したとも。山崎氏は、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』は人生そのものが描かれているがゆえに、青春映画にしたいとも語った。

一方堀井雄二氏は、30年前には漫画化や映画化の話がきたが、ゲームとしてのお話をそのまま別の形で表現しても面白さに欠けるだろうと思い断ったこともあったという。ただし、ゲームの表現も増え、『ドラゴンクエストⅣ』以降はキャラクターを立てストーリー性をさらに重視したことで気持ちに変化が現れたそうだ。作品に対して思い出も多くあるので、追体験が出来る映画化もいいのではないかと考えている中、この話がきたとのこと。堀井氏は完成前の映像を視聴しており、しっかりとポイントポイントを押さえた山崎総監督自身の捉え方もあってすごく見応えのある映画になったと評している。

『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』は、壮大な物語に加えて「結婚相手を選ぶ」という究極的な選択なども含まれた、ロールプレイングゲーム。どのような解釈でどのような物語が紡がれるのだろうか。「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」は、8月2日より全国東宝系にて放映予定だ。