ソニー・インタラクティブエンタテインメント、社長兼CEOにジム・ライアン氏が4月1日付で就任。前任の小寺氏は副社長に

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2月12日、SIE副社長であるジム・ライアン氏が、2019年4月1日付でSIE社長 兼 CEOに就任する旨を発表した。現在、同社社長兼CEOである小寺剛氏は、同社副社長になるという。国内法人である株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントについても、代表取締役社長にジム・ライアン氏が就任し、小寺氏が代表取締役副社長に就くとのこと。

ジム・ライアン氏は、1994年にソニー・インタラクティブエンタテインメントの欧州法人(SIEE)の前身であるSony Computer Entertainment Europeに入社し、要職を歴任。2011年には欧州、中東、アフリカ、オセアニアを含む100以上の国と地域のプレイステーションビジネスを束ねるSIEEのプレジデントに就任していた。2016年4月からは、SIEのグローバルセールス&マーケティングの統括責任者に。2018年1月にはSIEの副社長に就任し、小寺氏を支え、プレイステーションビジネスの発展に貢献してきたという。

一方、小寺氏は、「プレイステーションネットワーク(PSN℠)」を中心としたネットワーク事業を統括してきた人物。1992年にソニーに入社後、ポータブルオーディオ事業の企画管理業務を経て、1998年に米国ソニー・エレクトロニクスに赴任。その後、2010年に設立間もないSNEIに経営戦略担当SVPとして着任し、2013年にはプレジデントに就任した。その間、ゲームタイトルやコンテンツの販売を行うPlayStation Storeや定額メンバーシップサービスのPlayStation Plus、ストリーミングゲームサービスのPlayStation Nowなど、PSN上でのさまざまなサービスの拡充、立ち上げに取り組んだ。ゲーム&ネットワークサービス事業全体の商品、事業戦略、システム・ネットワークエンジニアリング等を担当。アンドリュー・ハウス氏と共に、ソニーグループのゲーム&ネットワークサービス事業全般を牽引し、2017年10月にはSIEの社長兼CEOの就任していた。

SIEの発売したPlayStation 4の販売台数は、歴代最速ペースで一億台目前に大手をかけている。また一方で、小寺氏が携わるPSN事業については、2018年だけで125億ドル(1兆3800億円)の収益をあげたとされており、同社の利益創出に著しく貢献した(IGN)。小寺氏は今後、副社長として、事業の柱ともいえる「ネットワーク」の領域における革新的なユーザー体験の創出と強化に専念するとのこと。

ソニー株式会社社長兼CEOの吉田憲一郎氏は今回の経営体制変更について「プレイステーションプラットフォームの進化とネットワーク領域の成長を、しっかりと実現していくために小寺とも議論を重ね、SIEの経営体制を変更することにしました。」と語っている。また、ライアン氏がSIE全体の組織運営をマネージし、小寺氏が全世界の月間アクティブユーザー数が9000万を超える巨大なプラットフォームに成長したPSNのユーザーエンゲージメントを高め、これをさらに成長させる職責に集中する、という体制をとることが、SIEの革新や変化をより加速させることにつながると考えたようだ。小寺氏には、今後、SIEでの職責に加え、PSNで培った経験をもとに、ソニーグループのDX(デジタル・トランスフォーメーション)戦略をリードしてもらうことも期待しているといい、大きな期待が寄せられていることがうかがえる。

前出の吉田健一郎氏は昨年10月9日、経済紙Financial Timesに対して次世代機は必要だと述べ、準備を進めていることを示唆している。またSIE社長兼CEOであった小寺剛氏は同年5月、PS4はライフサイクルの終盤に入っているとの認識を示し、これからの3年間は次世代機のための準備期間であることをほのめかしていた(WSJ)。こうした動きを進めるにあたり、あらためて体制を改めたのかもしれない。2019年 E3不参加なども含め、独自の路線を進めるSIE。今年はユーザーにどのようなサプライズを提供してくれるのだろうか。

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