『Fear The Wolves』Steamにて正式リリース&無料プレイ週間開始。『S.T.A.L.K.E.R』のDNAを継ぐバトルロイヤルゲーム

『S.T.A.L.K.E.R』のDNAを継ぐバトルロイヤルゲーム『Fear The Wolves』がSteamにて正式リリース。舞台となるのはチェルノブイリ。2月13日まで『Fear The Wolves』は無料プレイ週間&50%オフセールを実施中だ。

Focus Home Interactive/Vostok Gamesは2月7日、『Fear The Wolves』をSteamにて正式リリースした。2月7日から2月13日にかけては、本作を無料で試せる無料プレイ週間を実施中。また同期間中は通常販売価格2380円のところ、50%オフの1190円で購入できる(日本語非対応)。

『Fear The Wolves』は2018年8月にSteamでの早期アクセス販売が開始された一人称視点のバトルロイヤルゲーム。最大100人のプレイヤーが、放射能に汚染されたチェルノブイリに降り立ち、オオカミやアノマリー、放射能汚染や激しい天候の変化に対処しながら、最後の生き残りになるまで戦う。

開発を手掛けるVostok Gamesは2015年にマルチプレイFPS『Survarium』をリリースしたゲームスタジオ。『S.T.A.L.K.E.R』シリーズに携わったメンバーも在籍しており、『Fear The Wolves』も同シリーズの雰囲気を持つ作品としてプロモーションされてきた。放射能汚染によるエリア縮小、アノマリーの発生、激しい天候の変更、野生のオオカミの襲撃など、劣悪な環境化にて物資を揃えて生き延びるのだ。最終目標は救助にやってくる脱出用ヘリコプターに乗り込むこと。ただし乗客できる人数は限られている。ヘリから垂らされるロープへと一目散に向かうのか、ヘリに向かう他プレイヤーを狙撃するのか、最後の駆け引きを制するのだ。

正式リリースにあわせて配信された最新アップデートでは、特殊能力を発動するアーティファクトシステムが導入されている。アーティファクトはオオカミの群れのリーダー「Wolf Matriarch」の心臓を奪うか、アノマリーが発生する高度汚染エリアを探索することで入手可能なハイリスク・ハイリターンのアイテムだ。前者はオオカミを自分の味方として召喚し、後者は一定時間だけ近くにいる他プレイヤーを壁越しに視認できるようになる。

2017年に『PUBG』が登場してからというもの、さまざまなバトルロイヤルゲームが発売されてきたが、現在生き残っているのは販売元/開発元に財力・開発力のあるタイトルがほとんど(また多くはF2P)。そうした中、比較的小規模なプロジェクトである『Fear The Wolves』のような売り切り型タイトルは、どう対抗していくのだろうか。なお本作の平均同時接続プレイヤー数は長らく1桁台にまで落ち込んでいたが、正式リリースとあわせてスタートした無料プレイ週間と50%オフセールにより、2月7日には一時的に同時接続プレイヤー数が400人近くにまで増加している(SteamCharts)。放射能汚染の拡大やアノマリーの発生から逃れつつ戦うチェルノブイリ・バトルロイヤル。その響きに興味が湧いた方は、今のうちに本作を試しておこう。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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