アクションパズル『KYUB』Nintendo Switch版発売。キューブをコロコロ転がしギミックを駆使する高難度500円パズル

NextNinjaは2月7日、アクションパズルゲーム『KYUB』のNintendo Switch版を発売した。ダウンロード専用で、価格は500円。本作は、フランス出身の学生らが生み出したコンセプトをもとに日本で完成させた作品。

デベロッパーのNextNinjaは2月7日、アクションパズルゲーム『KYUB』のNintendo Switch版を発売した。ダウンロード専用で、価格は500円。本作は、フランス出身の学生らが生み出したコンセプトをもとに日本で完成させた作品で、2016年にXbox One版が、翌2017年にはWindows 10版が先行して発売されている。

*Xbox One版のローンチトレイラー

『KYUB』は、どこか和風の雰囲気が感じられるカラフルな島々を舞台に、キューブ状のキャラクター「Kyub」をコロコロとひとマスずつ転がしてゴールを目指すステージクリア型のゲームだ。ステージ内にはトゲの飛び出す床やレーザー、地雷などのトラップが設置されており、これらに触れたり爆風に巻き込まれたり、あるいは操作を誤って海に転落してしまうとミスになる。序盤はこうしたトラップを慎重に避けて進むのみだが、ステージを進むと新たなギミックが登場する。

ギミックのひとつは移動可能なブロック。Kyubは、隣り合ったそのブロックを掴むことができ、そのまま“一緒に転がっていく”ことができる。そうすることで先に進むための足場に使ったり、トラップを解除するボタンを押させたり、レーザーをブロックする盾にしたりなどが可能。逆にレーザーが出ているブロックを使って障害物を破壊したり、後述する文字が書かれたブロックを運んで利用する場面もある。

ただし、上述した一緒に転がっていくというのが曲者で、いわば直方体を転がす形になり、短辺方向にはひとマスずつ転がせるが、長辺方向にはブロックは1度に4マス先まで行ってしまう。またKyubの上にブロックが来る方向には転がせるが逆はできない。そのため、特定の場所にブロックを移動さる場合、何度も方向転換したり、一旦ブロックを離して別の方向から掴み直すなどの工夫が求められるだろう。限られた足場の中で解法を導くには頭をひねる。ブロックを運んで特定の向きに置く必要がある場合は、さらに難易度が上がる。

Kyubは通常は段差を登ることができないが、新たなギミックを利用することで可能になる。ステージの中には、A・B・X・Yのいずれかが書かれたブロックが置かれている場合があり、この横で対応するNintendo Switchのコントローラーのボタンを押すと、Kyubはその文字の上に転がっていくことができる。ブロックの上面に文字が書かれていればその上に乗ることができ、側面に書かれていれば壁に吸い付くような形だ。

このギミックによりKyubの行動範囲は格段に広がるが、前述したブロックの移動と組み合わせなければならない場合、パズルはさらにややこしくなる。また、迫り来るトラップによって、QTEのごとくボタンを正しい順番に急いで入力して壁を登っていくといった展開もある。そのほかにも、移動する床に乗ったりKyubの属性を変えてトラップを避けながら進んだりと、本作はじっくり考えていられる場面もあれば、アクションゲーム的な瞬発力を求められることもある。

本作には80種類以上のステージが収録されており、ステージクリア後にはクリアタイムと、ゴールまでにかかった歩数、ミスした回数、そして獲得したスターの数が集計される。スターはステージ内に隠されたアイテムのことで、大抵は取りにくく、かつさらなるパズルが求められる場所に配置されている。そしてクリアタイムや歩数を計測する機能は、アクションパズルとしてのやり込み要素につながっていると言えるだろう。ワンコインと手頃な価格なので、歯ごたえあるパズルが好きな方は試してみてはいかがだろうか。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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