『Anthem』オープン体験版の最後にライブイベント発生、謎の嵐からタイタンが現る

『Anthem』のオープン体験版最終日、ゲーム内世界にて巨大な嵐が発生するというライブイベントが開かれた。この嵐からは強敵アッシュタイタンが出現。さらなる展開は『Anthem』製品版が発売される2月22日以降、明らかとなるのだろう。

日本時間2月2日から2月4日にかけて実施された『Anthem(アンセム)』のオープン体験版(PlayStation 4/Xbox One/PC)。その最終日となる2月4日、ゲーム内世界にて巨大な嵐が発生するライブイベントが発動した。この嵐からは強敵であるアッシュタイタン(Ancient Ash Titan)が登場。ミッション選択からフリープレイを選んで探索に出ることで、戦いに挑めるという内容であった(体験版は2月4日午前11時まで)。

開発元であるBioWareのライブサービス責任者Chad Robertson氏はオープン体験版開始前の段階で、2月4日に『Anthem』の将来に関する“クールなもの”を披露すると告知していた。それが今回サプライズで実施されたライブイベントのことだったのだろう。なおイベント発生前後には、同作の公式Twitterからも嵐に注目するようアナウンスが続いていた。

『Anthem』の開発陣は、同作におけるローンチ後の運営方法について、『フォートナイト』からヒントを得ているとコメントしている(PCGamer)。『Mass Effect』や『Dragon Age』シリーズなど、これまでBioWareが手がけてきた作品は、ネタバレの恐れがあるためゲームの物語についてオープンに語り合うことが難しいものが多かった。

一方、『フォートナイト』で展開されている、ゲーム内世界でのロケット発射や謎のキューブの出現といった物語上の仕掛けは、プレイヤー間で共有される傾向にある。どのイベントもゲームを遊んでいれば自然と目に付くもの。プレイヤー全員が知っているという共通認識が生まれることから、ネタバレを気にすることなくシェアできる。『Anthem』においても、こうした共有された物語体験をつくりあげていきたいと、本作のエグゼクティブ・プロデューサーのMark Darrah氏は語っていた。今回出現した嵐のように、プレイヤー全員が体験できるライブイベントによりコミュニティを盛り上げていくのだろう。

3日間かけて実施されたオープン体験版では、本作のストーリー・ミッション、高難度コンテンツ「ストロングホールド」、そして外の世界を自由に探索できるフリープレイの一部が体験可能であった。ストロングホールドは本作のエンドコンテンツ的な位置づけでもあり、攻略までの所要時間が長く難易度が高めであるかわりに、強力な武器・ギアのドロップ確率が高い。こうしたストロングホールドや、同じくエンドコンテンツとして扱われる高難度コンテンツ「レジェンダリーコントラクト」をリピートしつつ、ライブイベントに参加して仲間と体験を共有する。そうした本編クリア後に待っている遊び方の一部が、今回のオープン体験版を通じて垣間見えたのではないだろうか。なお本作のリード・プロデューサーであるMichael Gamble氏も、今回のイベントは序章に過ぎないとコメントしている。さらなる展開は製品版にて明らかになるのだろう。

『Anthem』はPlayStation 4/Xbox One/PC向けに2月22日発売予定だ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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