『Sunless Skies』Steamにて正式リリース。『Sunless Sea』の10年後、宇宙大英帝国の建設が進む世界でのサバイバルADV

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イギリスのゲームスタジオFailbetter Games21日、Sunless Skies』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC/Mac/LinuxSteam/GOG.com)。通常販売価格は2480円で、28日までは10%オフの2232円で購入できる(日本語非対応)。

Sunless Skies2017年8月に早期アクセス販売が開始された、見下ろし視点のサバイバル・アドベンチャーゲーム。前作『Sunless Sea』の10年後となる20世紀初頭、ヴィクトリア女王が宇宙大英帝国を築き上げようとする中、プレイヤーは蒸気機関車型の宇宙船を操るひとりの船長として、帝国軍と反乱軍の勢力争いに巻き込まれながらも新世界のフロンティアを旅する。『Sunless Sea』と同様、洗練された物語と、航海を通じた探索要素に力を入れたゴシックホラーテイストの作品となっている。

ゲーム開始時に船長の経歴・目標を選び、燃料・食料・恐怖値を管理しながら、宇宙港から宇宙港へと人や情報を運んだり交易を行ったり、ときには宇宙海賊と一戦を交えながら銀河系を航海。蒸気機関車型の宇宙船は前作の船よりも小回りが利き、移動速度や燃料持続時間も前作を上回る。そういった意味では、探索時のストレスは緩和されていると言えるだろう。宇宙海賊やモンスターとの戦闘機会も増えているため探索中の刺激も多め。またパーマデス制か、オートセーブからのリトライ有りかの選択が与えられるほか、船長が死亡しても一部アイテムや一部の進行データは次のキャラクターに引き継がれるというやさしさも見られる。

正式リリースとあわせて配信された最新アップデートでは、本作の世界「High Wilderness」の新エリア「Blue Kingdom」がプレイ可能に。新しい宇宙港やプラットフォーム、キャラクター、イベントなどが実装済み。またチュートリアル・ヒントのポップアップと難易度調整オプション、船長の経歴・最終目標の種類が追加されている。

同スタジオは昨年2月、『Sunless Skies』の売れ行きが前作『Sunless Sea』との同期間比でわずか15%と振るわない状況であると報告し、チーム縮小および『Sunless Skies』以外のプロジェクトのクローズを進めていった。資金面で苦しんでいたわけであるが、ゲームの評価自体が悪いわけではなく、レビュー集積サイトMetacriticでは本稿執筆時点で86点。まだレビュー件数が少ないため単純には比較できないが、前作『Sunless Sea』は81点であり、比較的手堅いスタートを切っていることがわかる。Steamのユーザーレビューも「非常に好評」と、プレイヤーから好かれている様子がうかがえる。テキスト量が多いものの日本語非対応である点には留意が必要だが、前作『Sunless Sea』が好きだった方は、舞台を暗黒の大海原から宇宙の未開地に移した新作『Sunless Skies』にも挑戦してみてはいかがだろうか。

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