『Praey for the Gods』2月1日についに早期アクセス配信開始。巨人と対峙し冬を終わらせるオープンワールド

インディースタジオNo Matter Studiosは1月30日、『Praey for the Gods』を2月1日よりSteamにて早期アクセス配信開始すると発表した。本作は、『ワンダと巨像』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』から影響を作られたオープンワールドゲーム。

インディースタジオNo Matter Studiosは1月30日、『Praey for the Gods』を2月1日よりSteamにて早期アクセス配信開始すると発表した。早期アクセス期間は半年から1年を予定しており、正式リリースするタイミングでPlayStation 4とXbox Oneでも配信される。なお、Steamストアページでは日本語対応の表記が確認できる。

『Praey for the Gods』は、極寒の世界を舞台にしたオープンワールドアクションゲームだ。
舞台となるのは「冬が終わらない」という死にゆく世界。この世界では、ある日突然「終わらない冬」が始まってしまった。降雪がいつまでも続き、多くの生命が死に絶えた。プレイヤーは、そんな世界を探索し、終わらない冬の謎を解き明かす。そのためには、異形の巨人たちを倒さなければならない。

本作はノンリニア型のオープンワールドゲームであり、どこへ行くのも自由だ。そんな環境の中プレイヤーは、山や遺跡を探索しながら、異常気候の謎を探る。本作の特徴は、「なんでも登れる」という点。あらゆる山は登ることが可能で、そこからグライダーを使い高所から高所へと移動することも可能。凍った湖も潜ることができる。そこには、お宝や謎が隠されているかもしれないが、長く潜るとそのままあがってこられないかもしれないので、注意が必要だ。そうした中では巨人と対峙することもあるだろう。巨人たちは圧倒的なスケールでプレイヤーを翻弄するが、どんな生物にも弱点はある。逃げ惑いながら観察を進め、彼らの急所を突くのだ。

なお本作は『Prey for the Gods』というタイトルで発表されていたが、Bethesda Softworksが米国にて『Prey』の商標を登録をしている関係で、現在のタイトルへと変更した。

極寒の世界では、まず生き抜くことが重要だ。火をおこして暖をとり、動物を狩り食料にし、凍えるような環境を乗り越えられる装備を整える。フィールドには、こちらに襲いかかってくるミニオンがうろついており、剣や弓を使い討伐していく。敵からはギアを入手したり、隠された洞窟で秘密を見つけ、装備を充実させていこう。ひとけが見当たらない冬の終わらない世界にて、なぜ冬が終わらなくなったのか、他の人間はどうなってしまったのか、答えを見つけるのだ。

本作は、巨人を倒すというコンセプトなどから発表当時より 『ワンダと巨像』としばしば比較される。開発スタッフもそれを認めており、主人公が喋ったり文字により状況が描写されたりすることはなく、あくまでカットシーンで世界を演出していくストーリーテリングの手法では、同作の影響を受けていることを公言している。ただしゲームシステム自体は同作とは異なり、いわゆる雑魚敵が登場したりクラフトの概念が存在したり、探索がより重要だったりと、オープンワールドとサバイバル要素が色濃くなっている。

また一方で、『Praey for the Gods』が開発されている際に大ヒットした『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』からも強い影響を受けている。山登りは本作にもともとあった要素であるが、同作がリリースされたのちに強化され、さらに空を滑空できる「パラセール」にも似たグライダーを導入。巨人との戦闘に注目が集まりがちであるが、探索アクションとしても力を入れて作られているようだ。

すでに2年以上をかけて開発が進められており、Kickstarterのバッカー向けのアルファ/ベータテストも進められてきた『Praey for the Gods』。早期アクセス版は、コアとなるゲームメカニクスは実装されており、ゲームプレイ体験は全面的に楽しめるという。早期アクセスを通じて、さらなるコンテンツの追加や要素の洗練、巨人との探索サバイバル面を完成させていくとのこと。発表当初は2017年12月の発売が予定されていた本作。2019年2月1日に、極寒のオープンワールドの片鱗が公に披露されることになる。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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