『レインボーシックス シージ』開発陣が高速屈伸&リーン対策に乗り出す
『レインボーシックス シージ』においてトレンド化しつつある高速屈伸&リーンについて、開発陣が対策に乗り出していることがわかった。Ubisoft公式がredditにて公表してる。コミュニティマネージャーのUbiNoty氏によると、同作にて高速屈伸&リーンの利用者が増加傾向にあることを受け、開発チーム内で最適な対処方法の検討・検証を進めているという。具体的な対策方法については、後日発表するとのことだ。
高速屈伸&リーンとは、その名のとおり屈伸・リーンを高速で繰り返す行為である。まず本作では、屈伸およびリーンを行った際の、一人称視点カメラ上での画面の動きと、他プレイヤーから見えるキャラクターモデルの動作に差が生じている。屈伸&リーンを連打することにより操作者のカメラは上下左右にブレるのだが、その動きの程度は、他プレイヤーから見えている動きよりもはるかに控えめ。エイムがブレるデメリットよりも、相手が狙いを定めにくくなることで得られるメリットの方が大きいわけだ。具体的なアニメーションの違いについては、以下のRogue-9氏による検証ビデオがわかりやすいだろう。
しゃがみ/リーンの連打(後者に関してはリーン→元に戻す→逆サイドへのリーン)により頭の位置を動かし続け、ヘッドショットを狙いづらくすることが主な狙いである。そのほか落下中に高速屈伸することで落下音が無くなるという効果もあるが、コミュニティ内で近ごろ特に厄介視されているのは、やはり高速屈伸&リーンにより大きなデメリットなく狙いを定めにくくできる点だ。なお本作ではかつて、高速屈伸が当たり判定に影響をおよぼすバグがあったが、こちらは2018年3月のオペレーションキメラ時点で修正されている。
他のFPSタイトルにおける高速屈伸の対策事例としては、『Counter-Strike: Global Offensive』にて、屈伸を連打すると徐々に屈伸速度が遅くなるという、アンチ屈伸スパムシステムが導入されている(『CS:GO』公式)。今回の『レインボーシックス シージ』に関してもredditコメントにて同様の対策を薦める声があがっている。現在は最適な対処方法が検証されている段階とのことで、Ubisoftがこの厄介なトレンドをどう止めにかかるのか、コミュニティからの注目が集まる。
なお本作では現在、テストサーバー上にてオペレーターのバランス調整テストが実施中。目玉となっているのはCaveiraのハンドガン「Luison」の弱体化と、Clashの強化である(公式デザイナーズノート)。CaveiraのLuisonに関しては、ダメージ量が99から65、マガジンサイズが15から12に減少。他ハンドガンと同等のダメージ減退に調整されたほか、リコイルおよび腰撃ち時のスプレッドが増加している。Caveira本来の隠密行動を推奨することが、今回の変更のひとつの狙いだ。Clashに関しては、SPSMG9の発射モードを2点バーストからフルオートに変更し、ダメージ量を30から33に増加。そのかわり最大所持弾薬数は161から121に減る。そのほかKaidのAUG A3のADS速度向上、そしてRockとDocのMP5最大ダメージの減少が、イヤー3シーズン4のミッドシーズン・アップデートの計画に含まれている。