低スペックPCでも動作する軽量版PUBG『PUBG LITE』発表、ベータテストがタイ限定で実施中。他地域への拡大も示唆


PUBG Corporationは1月24日、PC向け『PUBG LITE』のオープンベータテストを、タイ国内限定で実施すると発表した。期間は1月29日まで。本作は、バトルロイヤルゲーム『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)のいわゆる軽量版で、同作とは別にリリースされる予定の製品だ。要求スペックの高いゲームをプレイするためのハードウェアが入手しにくい地域のプレイヤーにも本作の体験を届けるため、昨年10月から東南アジア地域にてプレイテストを重ね開発してきたという。

以下に掲載したのが『PUBG LITE』の最低・推奨環境である。GPUは、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4000からサポートし、6年ほど前にリリースされたNVIDIA GeForce GTX 660/AMD Radeon HD 7870以上を推奨。必要RAMもそれぞれ通常の『PUBG』の半分と、確かに要求スペックは低い。本作の開発チームは、自らに課したクオリティの基準に妥協しない範囲で、要求スペックを下げるようバランス調整をおこなっており、ディスクリートGPUを搭載しないノートPCでのプレイも視野に入れているとのこと。

PUBG Corp.は、モバイル版『PUBG』である『PUBG MOBILE』においても、RAMの少ない端末でもプレイできる『PUBG MOBILE LITE』を昨年リリースしており、PC向けにも同様の施策をおこない、より多くのプレイヤーを取り込もうということなのだろう。

今回のベータテストにてプレイできるのは、『PUBG』の最初のマップでもあったErangel。現時点ではTPPモード限定となっており、SOLO/DUO/SQUADにて参加できる。上述した『PUBG MOBILE LITE』では、Sosnovka Military Baseのある島が省略されていたり、対戦人数の上限が40人に制限されるなどしていたが、『PUBG LITE』においてはそうしたアレンジはおこなわれておらず、基本的なゲーム体験は『PUBG』と変わらないようだ。

本作には『PUBG』向けとは別に設けたチームが開発にあたっており、今後『PUBG』にておなじみのほかのマップやコンテンツを追加していくと共に、独自の要素も加えていき、無料でリリースする予定だという。なお冒頭で述べた通り、現時点ではタイ限定でプレイ可能となっている本作だが、今回のオープンベータテストを通じて、ほかの地域でもリリースするに値する製品であるかを見極めるとしている。

*最低動作環境であるIntel HD Graphics 4000にて『PUBG LITE』をプレイする映像。