世界規模のゲーム開発者イベント「gamedev.world」6月開催へ。実力派開発者の講演が自宅から無料かつ「日本語」で視聴できる

インディー開発者Rami Ismail氏は本日1月25日、gamedev.worldを開催すると発表した。開催日時は6月21日から23日。gamedev.worldは世界規模のゲーム開発者イベントだ。オンラインで「日本語」で講演を視聴できる。

インディー開発者Rami Ismail氏は本日1月25日、gamedev.worldを開催すると発表した。開催日時は6月21日から23日。gamedev.worldは世界規模のゲーム開発者イベントだ。世界中の有名開発者30名以上の講演者がセッションをおこない、オンラインにてその様子が無料で生放送される。TwitchやMixer、Facebook Gaming、そしてYouTubeなどで放送が視聴できるようだ。講演はすべて字幕表示され、またアラビア語、中国語、英語、フランス語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語に翻訳される。

https://twitter.com/tha_rami/status/1088650412444606466

時差や見逃しについても配慮されており、ひとつの講演は期間中2度放送されるという。そのほか、対話や質疑応答ができるといったオプションもあり。極めてユニバーサルな開発者向けのゲームイベントになっている。スケジュールとしては、講演は20~30分となっており、すべての講演には5~10分の質疑応答(講演者の母国語での対応)が用意されている。講演には台本が用意されており、それゆえに字幕表示が可能になるというわけだ。基本的にはオンラインで完結するイベントであるが、ライブ・ビューイングなども計画されているとのこと。

Rami Ismail氏は、インディースタジオVlambeerの共同設立者。『Nuclear Throne』などヒットタイトルを生み出す実力派クリエイターであると同時に、ゲーム業界の発展のために声をあげ続ける活動家でもある。ゲーム開発者向けイベントといえば、Game Developers Conference(GDC)があげられるが、氏は同イベントにて例年、業界の多様性について講演するパネル「#1ReasonToBe」を主催している。

氏は昨年の同パネルにて、地域や言語におけるバリアが存在すると語っていた。もともとGDCは、アメリカで主催されるイベントで、ビザ申請や経済的理由で入国および参加できない人も多いという。さらには、ニュアンスやアクセントを含めた言語的な理由で理解に苦しむ参加者も多かったようだ(VentureBeat)。そうした世界中のデベロッパーのために主催されるのが、gamedev.worldとなる。

Ismail氏はpresskit()のツールの提供や、Indie MEGABOOTHやTrain Jamなどのプロジェクトの主催など、幅広い分野で開発向け支援をおこなっていたが、今回のイベントの主催は氏にとってのこれまででもっとも大きなイベントになるという。Ismail氏以外のオーガナイザーとしては、『2064: Read Only Memories』でレクシー役を演じた声優のSarah Elmaleh氏があげられる。業界の事情に精通したアドバイザーも数多く参加しているとのことだ。

4年以上の年月と350人以上の人々の協力を得て準備されているgamedev.world。日本語でも講演から学べるということで、GDCには行けないがこうしたセッションに興味がある日本人にとっても、興味深いイベントになるのではないだろうか。なお現在、講演者を募集中で、スポンサー(500ドルから)についても募集しているとのこと。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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