『アサシン クリード オデッセイ』DLCの物語を一部変更へ。恋愛模様に関するプレイヤーからの批判を受けて
Ubisoftは1月24日、『アサシン クリード オデッセイ』のストーリーDLC「最初の刃の遺産」のエピソード2「影の遺産」について、物語の一部を変更することを発表した(公式フォーラム)。
※以下、「最初の刃の遺産」の物語に関するネタバレが含まれるため要注意
※「影の遺産」トレイラー
「最初の刃の遺産」は、初めてアサシンブレードを使用した伝説の人物ダリウスと共に戦うという内容のストーリーDLC(3エピソード構成)。1月に配信されたエピソード2「影の遺産」では、ダリウスの息子ナタカスもしくは娘ニーマと関係を深めていくことになり、操作キャラクターが女性のカサンドラであればナタカス、男性のアレクシオスであればニーマとの間に子を授かることになる。今回プレイヤーから批判が挙がったのは、ナタカス/ニーマと強制的に関係を持つことになるという点である(関連記事)。
ゲーム本編では、NPCと恋愛関係を結ぶか否かはプレイヤー自身が選択できた。それに対し「影の遺産」では、指定のキャラクターとの肉体関係が物語上強制される。ナタカス/ニーマと「恋愛関係」を結ぶかどうかは選択できても、肉体関係を結んで子供を産むという展開は変わらないのだ。ゲーム本編では主人公のセクシャリティを自由に選ぶことができたのに、「影の遺産」ではその自由が奪われる。開発陣としてはもちろん意図があってこうした物語展開にしたわけだが、プレイヤーからの反発は予想以上に大きく、クリエイティブ・ディレクターのJonathan Dumont氏はDLC配信後に「皆様の感想を見る限り、その狙いが失敗に終わったことは明らかです」と謝罪している。
そして今回、新しく公式フォーラム上に投稿されたUbisoftからのメッセージによると、プレイヤーからのフィードバックを受けて開発チーム内で議論し、1つのカットシーンといくつかのダイアログを変更するとの結論に至ったとのこと。これらは、ナタカス/ニーマと恋愛関係を結ばないルートを選んだ場合の、キャラクター間の関係性をより適切に描くための変更とのことだ。「1つのカットシーンといくつかのダイアログ」と控えめな表現であることから、劇的な変更ではなさそうだが、より展開を受け入れやすい描写になるのではないだろうか。
なお本DLCでは子供が産まれたのちに「成長」という名前のトロフィー/実績が解除されるのだが、こちらの名称も今後のアップデートにて変更される予定。そして「影の遺産」に続くエピソード3では、プレイヤーの選択がしっかりとプレイ体験に反映されるよう考慮しながら制作を進めていくとのことだ。