VRの世界に“香り“や触感を追加する多感覚VRデバイス「Feelreal」開発中。『スカイリム VR』にも対応予定

米国のスタートアップ企業Feelreal社が、VRヘッドセットに取りつけることでVR対応コンテンツに匂いや触感を追加する多感覚VRデバイス「Feelreal」を開発中だ。複数種の香りをつくり出すことが可能なアロマジェネレーターのほか、冷気/熱気、水の噴霧、振動といった触感体験を拡張する機能も搭載されている。

FeelrealはPlayStation VR、Oculus Rift、Oculus Go、HTC Vive、Samsung Gear VRなど複数のVRヘッドセットと互換性あり(Bluetooth/Wi-Fi接続)。現時点での対応予定タイトルは『Skyrim VR』『Beat Saber』『Death Horizon』『Guns’n’Stories: Bulletproof』『The Last Day Defense』で、YouTube VRもサポート対象になるという。なおゲームや映画との併用が想定されているものの、「Feelreal」単体でアロマセラピーデバイスとして活用することも可能だ。

目玉機能となるアロマジェネレーターは、交換可能なカートリッジから成り立っている。各カートリッジにはそれぞれ異なる香りが含まれており、その数は全255種類。一度にセットできるカートリッジは9個までとなっており、組み合わせはユーザーが選択できる(カートリッジは公式ストアにて販売予定。中身をユーザー自身で変更することも可能)。Feelreal社の内部テストによるとカートリッジの寿命は、日常的に使用した場合1個あたり4~5か月とのこと。なお各種アロマは調香師であるBogdan Zubchenko氏が制作を担当している。

Feelrealの開発者はredditにてユーザーからの質問に答えており、「死、血、腐敗、かび、火薬の匂いを再現することはできますか?」という質問については、「プレイする上での快適さや、VRにおいては既にVR酔いの問題があることを考慮して、嘔吐しない程度に不快な匂いをデザインしております」と回答している。そのほか再現可能な匂いに関しては、近日中に実施予定のKickstarterキャンペーンにてリストを掲載するとのことだ。

またFeelrealの使用例として、VRリズムゲーム『Beat Saber』においては、楽曲とアロマを連動させているという。嗅覚を使うことでリズムを記憶しやすくなる効果が期待されているほか、ステージクリア後には冷たい風を流すことで顔をクールダウンしてくれるという。そのほかの応用例として、香りや冷気/熱気により砂漠や雪山といったロケーションならではの感覚を呼び覚ますことや、デバイス内のモーターにより殴打・地震による振動をシミュレートすることが挙げられている。

なおVRコンテンツと五感を連動させるデバイスはFeelreal以外にも複数存在する。アーケード向けの筒体「VR センス」にはFeelrealのような香り、冷・暖気、ミスト、風機能のほか、筒体ならではの多機能3Dシートや頭部・足部タッチ機能が搭載されている。Feelrealと似た家庭用VRヘッドセット向けのデバイスとしては、VAQSO社の「VAQSO VR」が、昨年11月より開発者向けのDev Kit販売を開始している。VAQSO VRは匂いにフォーカスしたデバイスであり、カートリッジの同時挿入数は5個(匂いカートリッジの種類は全15種類)。今回取り上げたFeelrealに関しては、匂いのバリエーションと多機能性という面で差別化が図られている。

ゲーム体験のさらなる拡張が期待されるFeelreal。デバイスの重量は7オンス(0.198キログラム)、バッテリー寿命は4時間であり、デバイスのカラーは3種類(ホワイト・グレイ・ブラック)が用意される。またFeelreal対応コンテンツ作成用のビデオエディター、無料Mod、Unreal Engine/Unityタイトル開発者向けSDKの提供も計画されている。

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