高難易度アクション『Celeste』の“お別れコンテンツ”となるDLCは無料配信へ。B面もイチゴもない最凶ステージに

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インディースタジオMatt Makes GamesのMatt Thorson氏は1月12日、『Celeste』における追加コンテンツの概要を発表した。先日、Thorson氏は『Celeste』の売上が50万本を突破したこと、そして同作の新ステージを導入するDLCを配信することを発表していた(関連記事)。その内容があらためて紹介されている。

『Celeste』に別れを告げるという同DLCは、すべてのプラットフォームにおいて無料配信される。もともとは発売1周年となる1月25日に配信される予定であったが、ここにあわせることはできないとのこと。そして新ステージは、ひとつの地続きのチャプターであり、B-Side(さらなる高難易度のステージ)は存在せず、ストロベリー(収集アイテム)も存在しないようだ。ステージ内には、新たなメカニックやアイテムが登場するとのこと。

そして、新ステージが現在のゲーム内における最高難易度ステージに続くもので告知された。『Celeste』は、トゲやトラップなど即死級のステージ構造が特徴の2Dアクション。リトライを重ねながら進んでいく高難易度ステージが並んでおり、クリア前はもちろんのこと、クリア後においてはその凶悪さは加速していく。テクニックと根気の両方が求められる狂気じみた難しさの道のりが用意されているが、新ステージはそれらに続くものになる。最凶難易度と呼べるものになることは間違いなさそうだ。

なお『Celeste』に直接関連した話題ではないが、Matt Thorson氏とともに本作を作り上げた共同クリエイターのNoel Berry氏は、昨年末に『Skytorn』の開発を中止にしたことを発表していた。『Skytorn』は、『FTL』のコンポーザーであるBen Prunty氏などを招き作られていたアクションゲーム。マップの自動生成を特色としたメトロイドヴァニア型アクションゲームとして作られていた。

アートやステージデザインなど、『Celeste』と似たエッセンスを感じさせる意欲作であるが、本作の開発は難航していたという。というのも、本作はマップの自動生成を用いたランダム要素が特色であったものの、同要素はメトロイドヴァニアゲームとの相性が悪く、ストーリー進行などを考慮するとリニア型の要素を導入せざるを得ない部分もあり、結果的に自動生成の意義が形骸化していたという背景があったからだ。開発を続け洗練させていたものの行き詰まりを強く感じていたといい、『Celeste』の開発完了にあたり、『Skytorn』の開発を終わらせ教訓にすることを決心したようだ。

Berry氏は現在、『Celeste』チームとして次なるプロジェクトに取り組んでいると発表されている。Matt Makes GamesのThorson氏はこれまでにもさまざまなクリエイターとコラボレーションしゲームを作ってきたが、Berry氏とタッグを組み『Celeste』を生み出したことで飛躍を果たした。同じ体制で新たなゲームが作られるというのは、ビジネス的判断として堅実かつファンにとっても嬉しい決断になるだろう。山登りアクションのさよならDLCと、その次回作が楽しみなところだ。

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