Bethesda Softworksの『Fallout 76』のゲーム内にて、「Developer Room」が発見されたとして海外で話題となっており、海外メディアEurogamerなどが報じている。Developer Roomとは、通常のゲームプレイでは立ち入ることのできない部屋で、ゲームに収録されているほぼすべてのアイテムがまとめて保管されていることから、開発者がここでアイテムのテストやデバッグをおこなっているのではないかと考えられそう呼ばれている。同様の部屋は同社の『Fallout 4』や『The Elder Scrolls V: Skyrim』でも確認されていた。
上に掲載した動画が『Fallout 76』のDeveloper Roomの内部の様子で、いくつかの部屋に本作に収録されたあらゆるアイテムが整然と並べられていることがわかる。『Fallout 4』や『Skyrim』では、PC版にてコンソールコマンドを入力することでDeveloper Roomにアクセスできたが、オンラインゲームである本作においては従来の手法は利用できず、具体的な方法はまだはっきりしない。
本作のDeveloper Roomはここ数週間の間に発見されたようだが、あまり大っぴらに語られることはなかった。しかし、本作のアイテム交換のためのユーザー交流の場となっているRedditなどに未知のアイテムが出品されるようになり、その存在が広く知られることとなる。Developer Roomには現状利用できるアイテムだけでなく、おそらくBethesdaが将来ゲームに追加することを計画しているのであろうアイテムも存在し、ここにアクセスできた者はそういったアイテムも入手できてしまう。それをレアアイテムだとして出品するユーザーがいるのだ。オークションサイトeBayにも、それらしき出品が確認できる。
未知のアイテムの中には、Atom Catsなど所属勢力を示すために利用できるパワーアーマーのペイントなどがあり、ファンの間では、今年第1四半期に実装予定の制限のないPvPモードに合わせて投入されるのではないかと予想されている。また興味深いのは、上の映像の序盤に映っているNPCのWOOBYだ。『Fallout 76』にはこれまでのシリーズ作のような人間のNPCが存在せず、結果ストーリーテリング面の物足りなさが指摘されている。そのため、『Fallout 4』のNPCプレストン・ガービーになりきって楽しむファンまで現れることとなった(関連記事)。WOOBYはどのようなキャラクターなのか、またなぜDeveloper Roomにいるのかは不明だが、Bethesdaは将来的に本作にNPCを追加することを検討しているのかもしれない。
前述したように、本作のDeveloper Roomへのアクセス方法は不明だが、もし判明したとしてもここに立ち入ることは避けた方が良いだろう。Bethesdaは、こうした通常のゲームプレイではアクセスできないエリアに立ち入ったプレイヤーを把握しており、Developer Roomに入ったプレイヤーからはアカウントの一時停止処分を受けたという報告が上がっているという。未知のアイテムをトレードで入手することも同様にリスクが高い。Redditでは、そうした出品が発見されればモデレーターが即座に削除する対応をおこなっている。ただ、既存のアイテムをDeveloper Roomから拝借して出品されれば見分けがつかないため、Bethesdaにはこの部屋について何らかの対応が求められるだろう。