高難易度2Dアクション『Celeste』売上が50万本を突破。来年にはさらなる高難易度のステージ実装を予告

インディースタジオMatt Makes GamesのMatt Thorson氏は12月21日、『Celeste』の2018年の売上が50万本を突破したことを発表した。The Game Awards 2018にてベストインディーゲームなどを受賞した『Celeste』は、今年を代表するヒットタイトルに成長した。

インディースタジオMatt Makes GamesのMatt Thorson氏は12月21日、『Celeste』の2018年の売上が50万本を突破したことを発表した。Thorson氏はプレイしたユーザーに感謝を述べ、「こんなに多くの人が遊んでくれるなんて予想していなかった」と喜びを見せている。この報告にあわせて、同作の音楽制作を担当したLena氏は、サウンドトラックの売上を報告。『Celeste』のサウンドトラックは6000本を売り上げたとし、Spotifyにて400万回以上されたと発表した。この成功によりフリーランス事業を立ち上げることができ、イカした音楽を制作していけるだろうとファンに感謝を述べた。

https://twitter.com/MattThorson/status/1076234222380113920

https://twitter.com/kuraine/status/1076257751423045632

『Celeste』は、Matt Makes Gamesが手がけた2Dアクションゲーム。今年の1月にSteamおよび海外PlayStation 4とXbox One、Nintendo Switch向けに発売され、5月には国内Nintendo Switch向けに発売されている。主人公となるのは、とある事情を抱えた少女マデレン。マデレンは、遥か高くそびえる山頂にたどり着くことを目指している。さまざまな出会いと別れ、そして葛藤に苦しみながらも、山登りを介して自分自身と向き合っていく。『Celeste』は、高難易度ながらも絶妙に設計されたレベルデザインや、プレイヤーの成長とともにマデリンの心理的成長を描く物語展開が高く評価され、The Game Awards 2018ではベストインディーゲームに選出された。

Matt Makes Games は『TowerFall Ascension』を手がけていたということもあり、発売前からにわかに注目を集めていた。発売されるや否や、メディアやSNSにて前評判を上回る好意的な反応が続出し、2018年の人気インディーゲームのひとつとなった。同スタジオは『Celeste』については積極的にセールしておらず、最安値でも20%オフ。あまりセールが活発でないインディーゲームとして発売1年経たずして50万本を突破した背景に、クチコミの力があったことに疑いはない。このホリデーセールでも順調に売上を伸ばしていきそうだ。

なおThorson氏は、先月11月に『Celeste』に新コンテンツを実装することを示唆していた。氏によると、それは新ステージになるようだ。いくつかの“お別れステージ”を作っているようで、2019年初頭に実装予定であるという。またそれらが「とても難しい」ステージになることも予告している。お別れということは、そちらのアップデートをもって『Celeste』には区切りがつけられるということだろう。2019年には、スタジオの次回作の発表があるとのこと。『Celeste』は、クリアするのも難しいが、クリア後のステージの難易度は極めて高い。それらより、さらに高いステージが実装されるのだろうか。傑作の新展開と、スタジオの次回作の発表に今から胸が高鳴る。

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Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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