音楽制作ソフト『KORG Gadget for Nintendo Switch』インターネット・マルチプレイ機能を追加、楽曲の共同制作や観戦が可能

KORG(コルグ)は12月14日、現在Nintendo Switch向けに販売中の『KORG Gadget for Nintendo Switch』に、バージョン2.0へのアップデートを配信したと発表した。インターネット・マルチプレイによる楽曲制作や観戦などが可能になる。

電子楽器などの製造・販売メーカーKORG(コルグ)は12月14日、現在Nintendo Switch向けに販売中の『KORG Gadget for Nintendo Switch』に、バージョン2.0へのアップデートを配信したと発表した。本作は、KORGがDETUNEと共同開発した音楽制作ソフトウェアで、Mac/iOS向けの「KORG Gadget」を移植・アレンジしている。今回のアップデートの目玉となるのは「インターネット・マルチプレイ機能」の追加だ。

『KORG Gadget for Nintendo Switch』には、リード音源やベース音源など各種シンセサイザーやドラム音源が「ガジェット」という形で16種類収録。8ビットゲームのサウンドを意識したものや、バンダイナムコスタジオのサウンドチームが手がけたガジェットもある。これらで音作りをおこない、ガジェット単位でシーケンサーに音を並べて楽曲のパーツ(小節)を作り、それぞれを組み合わせてミキサーで調整すれば1つの楽曲を作り上げることができる。オリジナル版と比べて幾らかの制限はあるが、基本的には同じ機能を持っており、Nintendo Switch上で本格的な楽曲制作をおこなえる。Joy-Conをひねるように動かしてガジェットのつまみをひねるなど、Nintendo Switchならではの直感的な操作にも対応している。

また、最大4人で協力して曲作りをおこなえるマルチプレイモードも本作の特徴のひとつ。4分割された画面にて、それぞれのプレイヤーが1つの楽曲に対して音を加えていくことができる。テーマや担当パートを決めて共同作業をおこなっても良いし、決まり事なしにジャムるのも面白いだろう。誰かが作った音をほかのプレイヤーがいじることも可能なため、KORG/DETUNEは対戦型DAWとも呼んでいる。制限時間を設けたり、使用ガジェットやテンポなどをランダムにする設定も用意されている。

今回のアップデートでは、このマルチプレイモードがオンラインに対応した。インターネット越しに友人と一緒に曲作りをおこなうこともできるし、世界中の部屋を検索して見知らぬ誰かの曲作りに参加することもできる。また、プレイせずに誰かのプレイする様子を観戦するモードも用意されている。オンライン対応により、マルチプレイを楽しめるチャンスは大幅に広がるだろう。なお、インターネット・マルチプレイ機能を利用するにはNintendo Switch Onlineへの加入が必要となる。

今回のアップデートではこのほか、インターネット経由のデータ交換機能の追加や、ベロシティ、オートメーションのタッチ入力への対応、新規作成時に「制限時間」や「ランダム・ガジェット」を設定できるよう変更したほか、各種修正もおこなわれている。本作では今後、セガゲームスやタイトーの協力を得て制作したガジェットの配信が、2019年初頭に計画されている。それぞれ両社の名作のサウンドをイメージしたものになるようで、こちらも注目である。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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