水彩アドベンチャー『GRIS』Nintendo Switch/PC向けに配信開始。傷ついた女性の葛藤と希望を、「横スクロール」で描くナラティブADV

Devolver Digitalは12月14日、『GRIS』をSteam/GOG.com/Humble Storeにて配信開始した。13日にはNintendo Switch版が発売されている。価格は、PC版が1730円で、Nintendo Switch版が1780円。本作は架け橋ゲームズのローカライズにより、日本語に対応している。翻訳者としては、福嶋美絵子氏が携わっている

『GRIS』は、水彩画のようなタッチで描かれるアドベンチャーゲームだ。主人公となる女性の“何か”が壊れてしまい、打ちひしがれるところから物語は始まる。『GRIS』とはスペイン語で「灰色」を意味しているが、彼女の心もまた灰色の状態だ。立ち上がるのも精一杯、声を出すこともできない。しかし、いつまでも打ちひしがれてはいられない。立ち上がり前を向く彼女の道を、切り開くのだ。

本作の舞台となるのは、不思議な世界。どうやらこの世界は、彼女の心境と同期している。不思議な雰囲気に包まれた空間を冒険し、色の失われた彼女に色彩を加えていこう。ゲームは、横スクロール形式で展開されていく。アクションゲームなどでしばしば採用されているシステムだが、本作ではミスやゲームオーバーといった概念はなく、高度な入力は求められない。それゆえに、アドベンチャーゲームと表現するとイメージが湧くだろう。

『GRIS』の特徴は、横スクロール形式で彼女の心情を描くという点にある。横スクロール型のアドベンチャーゲームはそう珍しくないが、本作の魅力である色彩画のようなグラフィックによって、演出だけでなく、ギミックやステージなどで繊細な心境が描かれる。直接的な表現はなく、間接的な描写が“心”で表現される。激しい展開はなく、ゆっくりとしたペースで進んでいく。穏やかに、アートを見るような気持ちでプレイすれば、きっと本作の世界に引き込まれるはずだ。

本作の開発を手がけるのは、スペインのインディースタジオNomada Studio。アートワーク/クリエイティブディレクターであるConrad Roset氏は、フリーランスで活躍するアーティストだ。スペイン・バルセロナで活動する音楽プロデューサー/バンドBerlinistによるサウンドトラックによって、美しくも壮大な音楽が奏でられる。クリアまでは2-3時間程度とボリュームはコンパクトで、ちょっとしたやりこみ要素が用意されている本作。前述したように、美しい絵を見るような感覚で、のんびりとした冒険を楽しんでみるといいだろう。

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