“なんでもできる”RPG『Hytale』正式発表。『マインクラフト』の人気サーバー運営チームとRiot Gamesがタッグを組む

インディースタジオHypixel Studiosは12月13日、『Hytale』を正式発表した。『Hytale』は、『マインクラフト』においてもっとも有名なサーバーHypixelの運営チームが手がける、冒険と創造に焦点を置いたアクションRPGだ。

インディースタジオHypixel Studiosは12月13日、『Hytale』を正式発表した。対応プラットフォームはPC/Macで、発売時期は不明。『Hytale』は、『マインクラフト』においてもっとも有名なサーバーHypixelの運営チームが手がける、アクションRPGだ。言わずもがな、『マインクラフト』から強く影響を受けている。本作には「3つの柱」が存在するようなので、そちらを説明しながら本作の特徴を見ていこう。

1つめの柱は「アドベンチャー」。『Hytale』はファンタジー世界が舞台になっており、渓谷や洞窟など幅広い場所を探索する。古代の洞窟や大きな滝、湧き出る温泉。各地には歴史と物語が存在し、ボスなど危険なモンスターが生息している。それぞれのエリアで、獰猛なモンスターたちが暮らしているようなので、探索する際には注意する必要がありそうだ。ゲームでは、さまざまなシナリオが用意されるといい、この物語を追っていく楽しみがあるという。もちろん、ひとつの場所に定住し、まったり暮らすこともできる。家を建て農作物を育て、動物を飼育し、豊かな生活を築こう。建物は、小ぶりな家から大きな城まで幅広く作成可能。協力プレイに対応しており、こうした冒険を友人と進めることができる。

2つめの柱は「ミニゲーム」。いわゆる、ゲーム内ゲームである。本作ではこうしたミニゲームを作成できるツールが用意されており、アセットを使用したり、新たなメカニクスを作り出したり、カメラの位置を変えたりしながら、新たな遊びを生み出すことが可能。本作のオンラインプレイでは、Hypixelのサーバーを利用できる。チート対策も施され、ペアレンタルコントロールも完備されているといい、安定かつ安心したプレイが楽しめるようだ。

3つめの柱は「ツール」。ゲーム内で用意されている幅広いツールの中には、モデリングをするものから動画のためのアニメーションをするもの、ゲーム内スクリプティングをするものが導入されている。これらを使い、自由に遊びを生み出そう。中には本格的なシネマティックツールも存在するといい、ゲーム内もしくは作り出したモデルを使い、シーンを保存したり読み込んだり、組み合わせてムービーを作成可能。キャラクターのアニメーションやパーティクルもまた作成できる。自由な発想で作品を生み出すのだ。

あらためてまとめてみると、本作では、自動生成された広大な世界を探索し、崩れ落ちそうな塔から地底深くあるダンジョンまで、さまざまな場所を冒険する。スクリプトの導入やミニゲームの生成が可能であり、ゲーム内での動画視聴やゲーム内スクリプティング、ゲーム内映画撮影など“なんでもできる”。それが『Hytale』であるというわけだ。

遊びこんだプレイヤーならご存知だろうが、いずれの要素も『マインクラフト』にて楽しむことができる。今作の狙いは、ゲームを冒険やクリエイションに特化させ、そうした楽しみをマルチプレイにより共有させる点にあるだろう。『マインクラフト』のボクセルベースのグラフィックを継承しつつも、よりファンタジー色を強め、冒険要素をより濃く。それでいて、オンラインマルチプレイを介して、ユーザーに幅広い遊びを提供しようという意図が垣間見える。

Hypixelは前述したように、『マインクラフト』におけるもっとも成功したサーバーの運営チームである。これまでには1400万人以上が同サーバーにて遊んでおり、4つのギネス記録を保持している。サーバー運営を成功させた資金によってゲームの基盤を作り、さらに『League of Legends』のRiot Gamesに相談をしたことをきっかけに、資金提供と監修を受ける関係に発展。安定した開発環境を築き、本作の開発を進めているという。コミュニティに支持されてきたチームが手がける新たなゲームということもあり、すでに『マインクラフト』を含めたさまざまな期待を集めている本作。ゲーム開発においても、コミュニティの声を聞きながら制作を進めていくようだ。なお、『マインクラフト』 のHypixelサーバーは、今後も運営が続けられていくとのこと。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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