ホイール格闘アクション『スティール ラッツ』PS4版発売。武装バイクでディーゼルパンクの世界を疾走し、ジャンクボットを蹴散らす

パブリッシャーの3gooは11月29日、『スティール ラッツ』の日本語版をPlayStation 4向けに発売した。『スティール ラッツ』は、バイクアクションゲーム『アーバントライアル』シリーズの開発元として知られるTate Multimediaが手がけたホイール格闘アクションゲームだ。

パブリッシャーの3gooは11月29日、『スティール ラッツ』の日本語版をPlayStation 4向けに発売した。価格は、パッケージ版が3980円、ダウンロード版が2980円となっている(いずれも税別)。本作は、バイクアクションゲーム『アーバントライアル』シリーズの開発元として知られるTate Multimediaが手がけたホイール格闘アクションゲームだ。

なお、本作のパッケージ版には初回特典としてオリジナルステッカーが付属するほか、サウンドトラック(全19曲)のダウンロードコードが封入される。サウンドトラックには、映画「キル・ビル Vol.1」の劇中にてライブパフォーマンスを披露したことでも知られる、日本のガレージロックバンドThe 5.6.7.8’sの「Hoovering」も収録されている。同バンドがゲーム作品に参加するのは今回が初めてとのこと。

本作の舞台となるのは、1940年代のアメリカをモチーフにした架空の沿岸都市コースタルシティ。薄暗く退廃しきった街にはジャンクパーツを組み合わせたようなロボットが徘徊しており、ディーゼルパンクの雰囲気が感じられる。プレイヤーは、この世界を生きるバイカーギャング「スティールラッツ」のメンバーのひとりであるトシとしてゲームを始める。地下にあるアジトに帰ってきたトシだったが、残るメンバーであるジェームス・リサ・ランドールの姿が見えないため、捜索のため愛車にまたがり街へ繰り出す。

本作は横スクロールで展開するアクションゲームで、常にバイクに乗って行動する。基本操作は、R2がアクセルでL2がブレーキ、そしてLスティックの上下でハンドル、左右でリーンとなっている。Lスティックの左右でウイリーしたり、空中で1回転したりといったアクロバティックな技を決めることができ、この辺りは『アーバントライアル』譲りと言えるだろう。三角ボタンを押せばジャンプも可能だ。

横スクロールのバイクゲームというと、先へ先へと一直線に進んでいくことをイメージするかもしれないが、本作の場合は何度も切り返してスロープを上っていったり、探索要素などにより一旦引き返したり、あるいは敵と対峙するため同じフロアを行ったり来たりすることも多い。そのため、丸ボタンを押せば簡単に180度方向転換が可能となっている。バイクでの疾走感を感じられる一方で、通常のアクションゲーム風のゲームプレイでもあるためバイクを自由自在に乗りこなす楽しみもある。壁に衝突したり、ひっくり返った状態で着地してしまったりということもあるだろうが、特にダメージを受けることなくすぐに体勢を立て直せるためストレスは少ない。

ステージには敵となるジャンクボットがおり、プレイヤーは攻撃手段として通常の銃器も持っているが、バイクで蹴散らして倒していくことがメインとなる。Xボタンを押すと前輪に回転ノコギリのようなホイールソーが出て攻撃できる。ホイールソーは、路上に転がる丸太などの大きな障害物を破壊するためにも有効で、Xボタンを素早く2回押すとダッシュしてより強力な攻撃を繰り出せる。ダッシュするとゲージを消費し、倒した敵がドロップするアイテムにて回復できる。

また、ホイールソーは地面に食い込むため、壁を登ったり、天井に張り付いて走行することも可能。本作は横スクロールゲームとはいうものの、場面によっては縦横無尽にステージが進む。ステージでは、より強力なジャンクボットのボスも現れる。丸ボタンを2回素早く押すとスピンし、敵の弾をはじき返すことができるため、これで敵の攻撃を避けながら、方向転換を繰り返して攻撃を叩き込むのだ。

コースタルシティは5つの地区に分かれており、その中にいくつものステージが収録されている。各ステージにはサブ目標が設定されており、たとえば指定の時間内にステージをクリアしたり、特定のバイクの技を決めたり、ダッシュで指定数の敵を倒したりなどがある。そして、目標を達成すれば報酬としてジャンクを獲得。ジャンクとはこの世界における通貨にあたり、ステージ内のオブジェクトを破壊することでも入手できる。キャラクターやバイクの見た目のカスタマイズアイテムや、アップグレードを購入する際にはジャンクが必要だ。アップグレードには、ヘルスゲージの上限を増やしたり、ホイールソーの強化などのPerkのほか、新たな攻撃手段の追加や強化などがあり、ステージをクリアしていくことでアンロックされ購入可能になっていく。

ゲームを進めていくなかで、バイカーギャングのほかのメンバーに出会い、以降はプレイ中にボタン1発で別のメンバーに切り替えることができるようになる。それぞれのメンバーはアップグレードに個性が表れ、たとえばメカに強いトシはドローンを攻撃手段にでき、ギャングのボスのジェームスは衝撃波を撃つことができる。また、ランドールにはリーチのある鞭のようなアップグレードがある。敵や状況に合わせてメンバーを切り替えて、ジャンクボットたちを叩き潰していくのだ。そして物語を進めるうちに、なぜジャンクボットが生まれこの街を襲撃しているのか、その真相が徐々に明らかになっていくという。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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