筆のようなビジュアルで古代中国描く『Bladed Fury』日本語対応で12月Steam版発売へ。『Death Coming』開発元の新作ACT

インディースタジオNEXT Studioは11月20日、『Bladed Fury』を12月19日に発売すると発表した。『Bladed Fury』は、た筆で描いたような独特のビジュアルが目を引く、中国のスタジオらしい作品である。

中国・上海に拠点を置くインディースタジオNEXT Studioは11月20日、2Dアクションゲーム『Bladed Fury』を12月19日に発売すると発表した。対応プラットフォームは、PC。本作は、紀元前450年前後の中国の春秋戦国時代を、古代文明と神話伝説を組み合わせたファンタジーの世界観で表現している。また筆で描いたような独特のビジュアルが目を引く、中国のスタジオらしい作品である。

『Bladed Fury』の物語の舞台となるのは中国の斉(姜斉)。君主の康公が、権臣である田和の策略によって亡くなり、王姫の季姜は殺人の濡れ衣を着せられ追放。その姉の叔姜は囚われの身となる。これにより斉の国は、姜氏に代わって田氏が治める田斉となり、のちに田氏代斉と呼ばれるようになった乱世の時代だ。ちょうど春秋時代から戦国時代へと移り変わるタイミングでもある。本作の主人公は、冤罪を抱え、国の仇への復讐に燃える季姜だ。

本作は横スクロールで展開するアクションゲームとなっており、季姜は流浪の道中で出会った太古の神后羿と精衛から会得した英魂の力をもって戦う。ゲームシステムの詳細はまだ明かされていないものの、次々に現れる兵士に対して、剣や体術を駆使する非常にハイスピードなバトルとなることが映像からうかがえる。その剣は短刀のようなものから、両手持ちの超巨大な剣まであり、バトル中に切り替え可能。敵の攻撃を弾くパリイや、投擲物をそのまま跳ね返すことにも使用できる。また、本作では古代中国を舞台としながら、SF的な要素の導入も特徴のひとつで、映像では巨大なバズーカ砲のような武器をぶっ放したり、機械の腕を持つ敵が確認できる。

敵は、剣や槍などの武器や盾を持つ者、あるいは騎馬兵などもおり、季姜は素早いダッシュで敵の攻撃をかわして攻撃を叩き込む。首を切り離して攻撃してくる巨大なボスも確認できる。敵を倒すと、季姜の強化に使用できるソウルを入手でき、スキルシステムやレベルアップ要素、あるいは攻略すべきクエストなどRPG的な要素が用意されるとのこと。映像の後半では、季姜がバトル中に何かを召喚しているような姿も見られるが、これも彼女のスキルのひとつなのかもしれない。本作のバトルでは、さまざま登場する敵に対して、異なるスキルを使い分ける戦略が攻略のカギになるという。

ゲームプレイではそのほか、動く足場やトラップなどを超えていくアクションパートも用意されており、2段ジャンプや空中ダッシュを駆使してステージを進んでいく。またステージには、パズル要素や迷路なども用意されているそうだ。そして物語面では、季姜は復讐よりも大切なことがあることに気づき、斉の宮殿に戻ることは終わりではなく新たな世界への始まりであるとし、史実を超えたどのような展開が待っているのか気になるところである。

開発元のNEXT Studioは、死神の仕事を体験できる『Death Coming』で高い評価を受けたスタジオである。同作はドット絵の可愛いビジュアルを採用したパズルゲームだったが、『Bladed Fury』では一転して彼らの地元中国の歴史をモチーフにしたアクションゲームで、しかもまったく異なるビジュアルスタイルを実現しており同スタジオの多才さがうかがえる。本作は、Steamにて12月19日に発売予定。日本語表示にも対応予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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