『Beholder 2』12月4日Steamにて発売へ。統制国家で出世街道を歩むため同僚を売り、濡れ衣を着せるディストピアン・アドベンチャー

『Beholder 2』の発売日が12月4日に決定。『Beholder 2』は、統制国家の政府役人として、あの手この手で出世街道を歩むPC(Steam)向けのアドベンチャーゲームだ。政府の重役ながら不穏な死を遂げた父の真相を暴くためにも、同僚を売り、上司に媚びを売り、ときには間接的に命を奪う。

Alawar Entertainment/Warm Lamp Gamesは11月14日、統制国家の政府役人として、あの手この手で出世街道を歩むディストピアン・アドベンチャーゲーム『Beholder 2』を北米向けに12月4日、欧州向けには12月5日に発売することを発表した(日本語非対応)。対応プラットフォームはPC(Steam)、販売価格は14.99ドルとなっている。前作『Beholder』の所有者であれば、ローンチ時のプロモーション値引きに加えて、20%オフのクーポンが使用可能となる。

2016年11月に発売された前作『Beholder』は、統制国家のアパート管理人として一般市民の行動を政府に報告するという、ダークなアパート運営+住人監視アドベンチャーゲームであった。一方、続編となる『Beholder 2』は、政府側の人間として遊ぶという点は変わらないものの、蹴落としていく相手が市民から政府のもとで働く同僚に変わっている。統制国家の内情を、外ではなく内側から目の当たりにしていくことになるのだ。またビジュアルはフル3Dに変わっている。

主人公は不穏な死を遂げた政府重役の息子。父の身に何が起きたのか、真相に近づくためにも出世街道を歩み、権力を、そして情報を仕入れていく。まずは役所の受付係として市民の悩みを聞くところからキャリアをスタート。要望や苦情など、悩みの内容に応じて書類を発行する事務業務から始まる。だが真面目に働くだけで出世できる者などほんの一握り。出世を確実なものにすべく、同僚を売り、上司に媚びを売り、能動的に権力を掴み取っていくのだ。恐喝、内部告発、濡れ衣を着せる、自殺に追い込む。前作と同じく容赦ないダークな世界観と選択肢がプレイヤーを悩ませることだろう。いつの日か首相の座を奪い取るためには、モラルをかなぐり捨てる必要があるかもしれない。

なお同シリーズに関しては、『Papers, Please』の実写短編フィルムを手がけたKINODOM PRODUCTIONSによる実写短編フィルム「Beholder – Official Short Film」が制作されており、こちらも2018年12月公開予定となっている(Steamストアページ)。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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