惑星探索オープンワールド『ASTRONEER(アストロニア)』2019年2月6日に正式リリースへ。「再形成」と位置づけ仕切り直し


インディースタジオSystem Era Softworksは11月14日、プレスリリースを通じて現在Steam/Xbox One/Windows 10向けに早期アクセス(Xbox Game Preview)販売中の『ASTRONEER(アストロニア)』を、現地時間2019年2月6日に正式リリースすると発表した。同作は現在Steamでは1980円で販売されているが、11月20日をもって定価が2980円に引き上げられる。
【UPDATE 2018/11/16 18:00】
値上げが敢行される日付について修正

正式リリースにあたっては、探索に焦点をあてた冒険が提供されるといい、たとえば7つの新惑星が登場し、そこでは危険な植物や怪しげな地形、未知の建築物などがプレイヤーを待ち受ける。キャラクターカスタマイズも拡張され、より自分らしい宇宙飛行士を演出可能とのこと。PCおよびXbox Oneのクロスプレイも本格導入される。Trelloのロードマップによると、そのほかの1.0コンテンツとしては新たなモジュールの追加、新たな災害や乗り物の追加などが記されており、こうした要素の実装も期待できるだろう。正式リリース後には、クリエイティブモードや天候イベントの追加、農業および大規模な作業自動化システムの導入、「家」システムの導入が予定されている。

『ASTRONEER』は、惑星探索オープンワールドゲームだ。舞台は25世紀、ゴールドラッシュの真っ只中の時代。プレイヤーは、見知らぬ惑星へと着陸し、一攫千金を得るために資源集めの旅へ出る。地形を変化させて資源を採取したり、施設を建てたり、洞窟を探索して、自分なりに惑星を開拓していく。本作は日本語に対応しているほか、オンラインマルチプレイも可能で、友人と共に拠点の作成や探索を楽しめる。

『ASTRONEER』は、かわいらしいビジュアルにより描かれる美しい惑星やユニークなUI、シンプルながらわかりやすいゲームシステムなど、カジュアル寄りのオープンワールド・サバイバルゲームとして発売当初は話題を集めた。発売当時は、同じ宇宙探索ゲームというカテゴリーで『No Man’s Sky』がユーザーを落胆させていたという背景もあり、ある種その受け皿としても人気を博し、累計“冒険者”は200万人以上。こうした売上を受けて、当時小規模だったスタッフは大幅に増員。新規コンテンツ追加でのさらなる飛躍が予感された。

しかしながら、課題とされていたコンテンツ不足は、アップデートによってなかなか解消されなかった。期待されていた農業システムおよび大規模な自動化は実装されず、他惑星に移住できるという壮大なシステムも目玉だったが、惑星特有の特色もないので、移住するメリットも薄い。建築システムも拡張されておらず、基本的には探索を楽しむゲームとなっている。しかしながら、ある程度遊びこめば探索要素にも天井が見えてき、やることがなくなってしまうとの声がSteamレビューでは寄せられている。そうした課題は、早期アクセス版発売から1年半以上が経った今でも解消されていない(関連記事)。

System Era Softworksは今年の6月に、正式リリース時期が12月になると発表していたが、今回正式なローンチ日が2019年2月になると告知した形だ。プレスリリースには今回の正式リリースを「再形成(reshape)」と表現していることから、『ASTRONEER』を再出発させる意図があることが垣間見える。当然、現状寄せられている不満についても認識しているだろう。7種類の惑星の追加は、エンドコンテンツの拡張というより、単純なボリュームアップに近い印象だ。やりこみについて課題を抱えているだけに、魅力的なコンテンツが追加されるならばゲームの人気も復活していくだろう。

『ASTRONEER』を、現地時間2019年2月6日に正式リリース予定。現在の価格で購入できるのは11月20日まで。現在Steamでは20パーセントオフのセールも実施されている。序盤の楽しさは織り込み済みなので、これを機にゲームを購入してみるといいだろう。