絶妙な勘違いジャパンぶりと怪しい日本語が光る物理演算パーティーゲーム『Nippon Marathon』12月17日、日本語付きで正式リリースへ

【UPDATE 2018/11/16 11:22】
弊誌より海外販売元PQube Limitedに確認したところ、『Nippon Marathon』は日本国内コンソール向けにも、海外と同じく12月17日に発売される予定であることが分かった。

【原文 2018/11/13 12:51】
英国のPQube Limited/Onion Soup Interactiveは11月12日、物理演算パーティーゲーム『Nippon Marathon』の正式リリース日が12月17日になることを発表した。対応プラットフォームはWindows/Mac(Steam)で日本語音声・インターフェイス有り。海外向けにはPlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch版の発売も決まっている。なお任天堂公式のインディーゲーム紹介チャンネルIndie Worldにて取り上げられていることから(動画リンク)、国内展開予定もあると見てよさそうだ。

本作は英国のインディースタジオOnion Soup Interactiveと、同じく英国のパブリッシャーPQube Limitedが贈る、勘違いジャパンぶりが光り輝く物理演算パーティーゲーム。シングルプレイもしくはローカルCo-opに対応している(オンラインCo-opは非対応)。プレイヤーたちは物理演算が招く予想外の挙動と格闘しながら障害物だらけのコースを走り抜ける。開発陣曰く、『Micro Machines』シリーズと「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」の組み合わせを目指しているとのことだ。

操作はシンプルで、移動・ジャンプ・ダイブ・しゃがみ・アイテム使用のみとなっている。ジャンプとしゃがみ操作で障害物を避けつつ、ステージ上に落ちているフルーツを拾い、他のプレイヤーにぶつけて妨害したり、自分で食べてスピードブーストをかけたりしながら前へ前へと突き進む。遅れたりコースから落ちたりして画面から外れてしまったプレイヤーはリタイア。最後に残ったプレイヤーにはスター(ポイント)が付与され、最後に通過したチェックポイントから改めてレースが再開される。勝利を手にするのはゴールするまでに最も多くのスターを獲得したプレイヤーだ。

プレイアブル・キャラクターはセーラー服を着た坊主頭のおじさん、エビの着ぐるみ男、ツノを生やしたお姉さん、長身の犬人間という、濃く怪しい人物ばかりだ。『Nippon Marathon』というタイトルが示すとおり、コースはいずれも日本列島を題材にしたものばかり。「Kawa River」(川川)、「Mura Temple Village」(村寺村)など、わざと感がすごいネーミングセンスの荒唐無稽なコースが揃っている。走者を追いかけまわす柴犬、「お願いします!」と連呼しながら迫ってくるキャッチのお姉さん、ご当地キャラのようなマスコットなど、誇張した日本的要素がごちゃ混ぜになっている。さらには「べギン、勇敢な、走る……行く」という意味不明なスタートの合図、わざとらしい日本人風のアクセントで話す英語実況といったガヤ入れがレースを盛り上げてくれるなど、パーティーゲームと呼ぶにふさわしい一作だ。

新たに追加予定の新コース「JINKO EKI STATION」(人工駅ステーション)は、ラッシュアワー真っ只中、サラリーマンで埋め尽くされた都心駅内を走り抜いたり、なぜか雄牛の行列から新幹線へと乗り移ったりする、これまた奇天烈なコースとなっている。

なお本作には通常のレースモードとは違ったパーティーモードも用意されている。各プレイヤーがひとりずつ走行距離を競い合うタイムトライアル系のゲームモード「L.O.B.S.T.E.R.」や、ショッピングカートに飛び乗って巨大ボーリングを楽しむ「Go-Go-Trolly」だ。後者はボーリング玉がわりのショッピングカードに乗り込む前に毎回「カニのように贖う」という、何を勘違いして見せたのか原型がよくわからないシュールなテキストが表示され、プレイヤーを和ませてくれる。

そのほか奇妙奇天烈なストーリーモードでは、操作キャラクター4体のニッポンマラソン開催前後の物語が描かれる(1キャラクターにつき2時間相当)。複数チャプチャーからなりたつ、レースとビジュアルノベルの複合ストーリーとなっており、犬人間のSnuguru Maestroがスイカ好きになった経緯、セーラー服おじさんZenbeiが「XEN BAE」という二つ名を持つようになった理由、ツノを生やしたお姉さんElizabeth Nishiboriの正体、エビの着ぐるみ男J DARWINが着ぐるみを愛用するようになった理由などが明らかとなっていく。

海外デベロッパーが描く、意図的にずらした日本。そのツッコミどころ満載な日本描写と日本語をフルに堪能できるのはおそらく日本のユーザー。ゆえに日本人こそプレイすべき奇作といえる。12月17日の正式リリース版配信ベギンが待ち遠しい。

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