食人族の暮らす森を生き抜くサバイバルホラー『The Forest』売り上げ530万本を突破。Steam早期アクセス開始から4年をかけ達成
インディースタジオEndnight Gamesは11月5日、PC向けにSteamなどで販売中のオープンワールド・サバイバルホラーゲーム『The Forest』の売り上げが、累計530万本を突破したと発表した。本作は、2014年5月に早期アクセス販売を開始し、ちょうど4年後の今年5月に正式リリースを迎えている。
「Cannibal Holocaust(食人族)」や「The Descent(ディセント)」などのホラー映画から影響を受けて制作されたという『The Forest』では、主人公であるプレイヤーが乗る飛行機がとある森に不時着し、同乗していた幼い息子が何者かにさらわれてしまう。この森には野生動物のほか食人族が暮らしており、プレイヤーはその驚異にさらされながら、息子を救出することを最終目標にサバイバル生活を送ることになる。シングルプレイに加え、最大8人での協力プレイにも対応。食材の確保から、入手した物資を元にした武器などのクラフト、また伐採した樹木を運んで拠点作りをおこなう(関連記事)。
本作は海外レビューにて高い評価を獲得しており、サバイバルゲームとしての自由度の高さだけでなく、舞台となる森と食人族にまつわる謎を追うストーリー面も評価された。Steamのユーザーレビューでも、90パーセント以上が好評としている。また、開発元Endnight Gamesは本作について、ホラーゲームにありがちなダーク一辺倒な雰囲気にしたくはなく、昼間の美しい森の風景などにはディズニー映画からの影響があると発言しており(VG247)、ハリウッド映画の大作に携わってきた経歴を持つ彼らのこだわりも反映されている。
530万本超という大きな成功を収めた本作だが、Steam Chartsにてプレイヤー数の推移を見てみると、爆発的なヒットによって成し遂げた数字という訳ではないようだ。最安値をつけたSteamセール時や、正式リリースのタイミングで一時的に大きく増加しているものの、全体的にはほぼ横ばいで、じわじわプレイヤー数を伸ばしていることがわかる。上述した評価の高さと、約2000円(早期アクセス時は約1500円)という価格からくるコストパフォーマンスの良さが継続的な売り上げに結びついたのかもしれない。もちろん、プレイヤーの意見を取り入れて積極的にアップデートやバランス調整、バグ修正などを重ねてきたことも一因だろう。これまでには、日本語のサポートやVR対応などもおこなわれている。
同スタジオは正式リリース後もアップデートを続けており、12月初旬には、ゲーム終盤に登場するさらなるモンスターや、新たな武器や建築可能な要素、衣服など多数のコンテンツの追加をおこなう。また、マルチプレイにおける不正なチート行為への対処も計画しているとのこと。昨日11月6日には、海外にてPlayStation 4版もリリースされており、本作はさらに多くのファンを獲得することになりそうだ。