ステルスACT『Hitman: Blood Money』『Hitman: Absolution』が、PS4/Xbox One向けとして欧州でレーティング審査通過
主にヨーロッパで販売されるゲームのレーティング審査をする団体PEGI(Pan European Game Information)にて、『Hitman: Blood Money(ヒットマン ブラッドマネー)』と『Hitman: Absolution(ヒットマン アブソリューション)』が、PlayStation 4/Xbox One向けとしてあらためて審査され、年齢区分を取得していたことが明らかになった。海外メディアGematsuなどが報じている。
『Hitman: Blood Money』は、海外では2006年にPC/PS2/初代Xbox/Xbox 360向けにリリースされ、翌年には日本語版も発売された。ステルスアクションゲーム『Hitman』シリーズの4作目であり、プレイヤーは暗殺者エージェント47として数々の暗殺ミッションをこなす。ゲームシステムは従来作よりも自由度が高まり、暗殺方法のバリエーションが増加。さらに報酬として得るお金で装備をカスタマイズできる要素などが採用された。特定のマップでは街中を大群衆が埋め尽くすなど、グラフィック的な表現の進歩も目を見張る。シリーズの中でもファンからの評価が高い作品のひとつで、のちにリリースされた『Hitman Trilogy HD』にも収録され、こちらはPS3版も発売された。
一方の『Hitman: Absolution』は2012年発売。PC/PS3/Xbox 360向けに、日本でも発売された。本作では自由度の高いステルスゲームプレイに加え、ストーリー面にも力を入れており、所属する組織ICAから仕事上のパートナーで友人のダイアナの暗殺を命じられ、そしてそのダイアナからひとりの少女を守るよう依頼される47の活躍を描く。シリーズの開発元IO Interactiveの独自エンジンGlacier 2の採用により、美しい光の表現などを実現したほか、オリジナルのミッションを作成してほかのプレイヤーと共有できる新要素も導入。その後のシリーズ作にも活かされている。
*『Hitman: Absolution』のゲームプレイ映像
今回これらの作品がPEGIにてレーティング審査を通過したということで、期待されるのはリマスター版の発売だろう。Xbox Oneでは、Xbox 360タイトルが後方互換するタイミングで再審査される場合があるが、両タイトルは昨年から今年初めにかけてすでに互換済み。PS4版と合わせて、たとえば4K解像度やHDRに対応する可能性がありそうだ。
もちろん、レーティング審査を通過したからといって、すなわち発売されるとは限らないが、スクウェア・エニックスに代わり新たにシリーズのパブリッシャーを務めるWarner Brothersが、これらの作品でも販売元として記載されており、もしなんらかの形で再リリースされるのであれば、同社からアナウンスされるだろう。なお『Hitman』シリーズとしては、最新作『HITMAN 2』の発売が今月15日に控えており、これに関連した動きであるのかどうかも注目される。