前評判高いメトロイドヴァニアなモンスター育成RPG『Monster Sanctuary』Nintendo Switch版発売決定。日本語対応および国内発売も前向き

インディースタジオMoi Rai Gamesは、『Monster Sanctuary』のNintendo Switch版を発売すると発表した。『Monster Sanctuary』は、ドット絵で描かれるアクションRPGだ。2Dの広大なマップを探索するスタイルのデザインと、モンスター育成RPGのシステムを組み合わせて独自の魅力を確立している。

インディースタジオMoi Rai Gamesは、『Monster Sanctuary』のNintendo Switch版を発売すると発表した。すでにPC版の発売が決定していたが、現在実施中のKickstarterキャンペーンが6万ユーロに到達したことから、同ハードでも発売されるはこびとなった。PC版の発売は2020年後半で、その後にNintendo Switch版がリリースされるとのこと。

『Monster Sanctuary』は、ドット絵で描かれるアクションRPGだ。2Dの広大なマップを探索する、いわゆるメトロイドヴァニアと呼ばれるスタイルのデザインと、モンスター育成RPGのシステムを組み合わせている。フィールド探索は横スクロールのアクションゲームのように展開され、モンスターシンボルに接触することでコマンド式RPGに移行するという、珍しいジャンルの作品に仕上げられている。

こうした描写を聞くと、人気ジャンルふたつを安直に組み合わせたタイトルのように感じるかもしれないが、本作には見た目よりも奥深い。主人公の使役するモンスターやその技には属性が存在しており、攻撃する際には相性などを考慮しなければいけないほか、戦闘ではコンボカウンターというシステムが存在しており、数多く攻撃を加えたりすれば与えるダメージが多くなっていく。また、戦闘終了ごとにその戦いが評価され、評価が高ければ、レアアイテムや倒したモンスターの卵が獲得しやすくなる。モンスターが戦いを重ねてスキルポイントを獲得すれば、スキルツリーから技を取得することが可能だ。成長していくことで、モンスターはその身体の色とともに特性なども変化。装備などを組み合わせて自分だけのモンスターを作ろう。モンスターは、フィールドの探索でも助けてくれる重要なお供でもあるので、大切に育てるのだ。

『Monster Sanctuary』はメディア露出なども控えめで、注目を集めていないタイトルであったが、配布されているデモ版のクオリティの高さが反響を呼び、先日開始されたKickstarterキャンペーンはあっという間に目標額である2万ユーロに到達。そのまま6万ユーロへと数字を伸ばした。40種類が予定されていたモンスターの種類も70種類へと変更され、コンテンツも増量予定。金額とともに、まだまだモンスター種類は増えていきそうだ。

弊誌がMoi Rai Gamesに訊ねたところ、日本語対応と国内でのNintendo Switch版発売について非常に前向きであるという回答をいただいた。多言語対応でのリリースを計画しており、日本語は高い優先順位にあるとのこと。Nintendo Switchの国内発売に際しては、それをできるパブリッシャーを探しているとのことだ。前述したように、PC向けのデモ版を遊べばその魅力がよくわかる作品であるので、遊んでみて気に入った際には、その声を開発元に届けてみてはいかがだろうか。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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