「手紙の文章」を入れ替え、運命を変える『WILL: 素晴らしき世界』Nintendo Switch版は11月15日発売へ。『街』などの影響を受ける高評価ADV


弊社アクティブゲーミングメディアの運営するパブリッシングブランドPLAYISMは、『WILL: 素晴らしき世界』のNintendo Switch版を11月15日に発売する。価格は1480円。すでにあらかじめダウンロードが開始されており、発売日までに同作を購入すれば、10%オフの1332円でゲームが手に入る。

『WILL: 素晴らしき世界』は、WMY Studioが開発を手がけるアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは現代。この世界では、願いを手紙に書いて、真夜中に静かに祈れば運命が変わるという都市伝説が存在していた。プレイヤーとなるのは、見知らぬ部屋で目覚めた一人の少女。彼女の前に「イシ」という名の饒舌な犬が現れた。犬が話すところによれば、主人公たちは神様で、助けの求める人々の運命を変えることが使命であるという。つまり、都市伝説を信じてすがり、願いをこめて手紙を書く人々を助けなければならないのだ。

具体的に何をするのかというと、人々の手紙の一部を入れ替えるのだ。文言を入れ替えることで、その手紙が持つ意味は大きく変わる。救いを求める人々の手紙の一部を、選択肢を選ぶように入れ替えることで、新たな未来を示すのだ。オタクの青年や貧しき画家、新人刑事や迷い猫など、個性豊かな人々もしくは動物を幸福にしていこう。

本作では複数の主人公の視点で物語が展開されていくザッピングシステムが採用されている。ゲーム内に存在するフローチャートは、徐々に複雑化していく。こうしたシステムからみてもわかるように、本作は『街 〜運命の交差点〜』や『428 〜封鎖された渋谷で〜』から影響を受け、作られた作品。ただしこうした作品の影響を受けつつも、手紙を入れ替えるというアイディアをベースに、独自のシステムの形成に成功している。発売されているSteam版のレビューステータスも「非常に好評」となっているように、高い評価を獲得している。

弊誌では『WILL: 素晴らしき世界』の開発者である王妙一氏と『街』でディレクターを務めた麻野一哉氏、『428』で総監督を務めたイシイジロウ氏の対談記事を掲載している。記事内はネタバレもないので、興味がある方はそちらを読んでみてはいかがだろうか。なお、PLAYISMは本日11月1日にNintendo Switch向けに『クロワルール・シグマ』をリリースしているので、同作についてもチェックしてみてほしい。